<TAKARAZUKA A GO GO>第十三幕 そろそろ誰かを誘いたくなったら
退団した「かなりやもも」に代わり、新しく相手役となった若手娘役「きらら孔雀」とのコンビお披露目公演にむけて稽古をつづける「白ふくろう」。しかし勝気でカンのいいきららと、何事につけマイペースな白ふくろうの息がなかなかあわず、しっくりしないまま初日をむかえる。なんとか芝居を終え、ショーが開幕するが、トップ二人のダンスのシーンできららのかつらがずれてしまう。相手役をかばうため、持ち前の大きな頭できららを隠しながらアドリブで踊る白ふくろう。そんな必死の姿にきららも胸を打たれ、ピンチを乗り切った二人は見事に息のあったダンスを披露したのだが……
……などという話は前回書いていませんので、ってこのネタそのものがわからない人のほうが多いんじゃないかっていうか、とりあえず「TAKARAZUKA A
GO GO」というカテゴリーがあることを現在どれだけの人が知っているのか不安ですが、約3年のブランクを超え…ってもう3年かよ!とにかく復活です。映画の続編だってこんなにあけないよ、まったくもう。
第二場 スカーレット・ピンパーネルを観て来たのだ。
ええまあそんなわけで、先日大変久しぶりに宝塚、西洋冒険大活劇「鞍馬天狗」…もとい「スカーレット・ピンパーネル」を観て来たんですが、たいへん面白かったです。原作もの、しかもブロードウェイのヒット作を宝塚アレンジしたもので、こういうのはわりと脚本的にもはずれがないことが多い。ちなみに原作の邦題は「紅はこべ」で、これをきいたときセンセイは「山本周五郎原作の和ものか」と思ったりしやがりました。ええと、「ちいさこべ」と間違えています。すいません、おそらくオールドファンでもわからないネタです。
それはともかく、今回の公演が「これなら初心者にもおすすめだね」という話になったので、今日のお題が決まったわけです。
…というのはウソです。ほんとはこれ第一場は去年の2月に書いてましてん。でもまあそんなことはこっちの問題なのでどうでもいいですね。
で、長年TAKARAZUKA GO GO!をご愛読いただいている皆様におかれましては(いるんかそんな人)、もうすっかり「脱・初心者」になってしまわれたことと思いますが、それでも「宝塚みたことないよ」という人を誘うのはなかなか勇気がいるもんじゃないでしょうか。どうですか。そんなアナタに、今日は…というかいつも通り独断と偏見にて、「初心者さそうならおさえておけマニュアル」を考えてみたよ。かゆいところに手が届く白ふくろう舎です。
第三場 というわけで、そろそろ誰かを誘いたくなったら
なにしろまず迷うのはどの演目で誘うべきかです。お相手の趣味志向をある程度分析し、好みにあったものをすすめたいところですが、それはそれとして「わりとはずしのない選択」を考えてみました。
ひとつ:初演で評価の高かった再演もの。
何しろ何をやるかは事前にわかっているのが心強いです。つれてきたものの「あっちゃー、しまったやっちゃったー」と予期せぬ焦りを感じなくてすむことが最大の利点。ただし新・演出などとして、例えばオスカルが白馬にのって客席上を舞うなどの展開がある可能性は否めません。それはそれで度肝を抜かれますが、もうそうなったら「いやあ、あれは今回初の試みだわ、さすがにあれはヅカファンもびっくりだよ」とか、いさぎ悪く言い訳するがいいよ。
ひとつ:ブロードウェイなどよそでやったものの宝塚版。
これもある程度内容予測ができ、良い音楽やテンポよい展開などに期待がもてます。きいたことのあるナンバーがあれば、初心者も楽しめるかもしれませんしね。
ひとつ:春の踊りなどショーがメインの公演
ヘタに芝居好きの友人などは、宝塚独特の展開にいちいちツッコミをいれてきてうるさいという可能性があります。その点、ショーならばその心配はご無用。また、宝塚というもののイメージにある意味もっとも近いので、「ああ、宝塚をみたわあ」という満足感があるというのもポイントです。もっとも「あの衣装なに」「あの羽なに」とつっこまれる可能性は否定しませんが。
ひとつ:冠公演
あの、タイトルの前にどこぞの会社名とかついているヤツです。総じて「衣装やセットが豪華になる」という特典があります。いやこれは結構大きいよ。ドレスの生地とかスパンコールの量とか如実に違う気がするんですけど、気のせいじゃないよね。
などなど考えてみましたが、もちろんこれに限らず、たとえば「好きな顔」がわかっているならそのタイプの顔のトップさんをすすめるなどもアリでしょう。そもそも「行ってみようかな」という気持ちにまでさせたんですから、今回の提案は大きなお世話っちゃお世話ですが、まあいいじゃないの一度言ってみたかったんだよ、と担当者が申しております、って自分しかいないけどな。
第4場 ついでに初心者へアドバイス
折角なので、初めてのお連れさんにはいろいろ親切なアドバイスをさしあげたいところです。たとえば
ひとつ:宝塚は歌劇なので、歌のシーンを「あ、歌か」と聞き流すと話についていけなくなる。
…いや、そんなん私だけですかね。なぜか歌になると歌詞をきいてなかったりするんですよ。で、「ん?なんでそういうことに?」とかなっちゃうの。ていうか歌をきかなかったらあんまりセリフないじゃん、ということに今頃気付くなんてセンセイどうかしてますよ。
ひとつ:スターは拍手の量で見分ける
顔も名前もよくわからない、衣装が変わればもう誰かわからない、という場合、「ひときわ大きな拍手が沸くのがスター、すなわち主人公である」ということで解決。
ひとつ:武士が和服にブーツでヘンとか思ってもいちいちつっこまない。
そんなへんなもの宝塚以外にも山ほどあるだろ!と思えば気になりません。
「へんだと指摘しないといけないんじゃないかしら」と気をもませる前に言ってしまえ。
第5場 また会う日まで
えー、今回微妙にファンなんだかよくわからない内容になってしまったことをお詫びいたします。まあでもファン心理というのはそういうものです(乱暴だな)。皆様の宝塚ライフに少しでもお役にたてればセンセイも締め切り前にこんな長文とイラストを描いた甲斐があるというものです。関係者が読んでいないことを祈りつつ、次回いつになるかわかりませんがお会いできるのを楽しみに、今回はこのへんで(グラパン走りで退場)…。
さよなら みなさま…。
<タカラヅカ A GO GO>第十二幕 エリザベート雑感
発表された人事異動。それは、トップ娘役の「かなりやもも」の後に若手娘役「きらら孔雀」を大抜擢し、これまで2番手だった「めじろ紅」を緑組のトップに、そして白組の2番手には橙組でこれまで3番手だった「稲妻ひかる」をもってくるという、今までの白組のカラーを一変させる衝撃的なものだった。長年共に頑張ってきた「紅さん」のトップ就任を祝いつつも、これからどうやって新しい組をひっぱっていけばいいのか、途方にくれる「白ふくろう」は・・・
・・・というわけで皆様コンニチハ。シロさんもとりあえず専科入りはしないですんだようですが、大変なことになっているようです。なんつって「かなりやももってだれだっけ」とか前後関係なんかすっかり忘れた頃にやってくる「GO GO!」ですが、ミナサマ、今までのおさらいはしてありますか?もう忘れましたか?そうですか。今回はまたまた友人にチケットとってもらって(ええええーー)エリザベートを観てきましたよ。
と、今回は前フリもなんもなしに観劇レポートしちゃおうかと思ったんですが、ウチって一応「入門」の体裁とってるじゃん!いや、もう忘れられてるかもしれないけど一応そうなのよ。つうわけでこの「エリザベート」という作品についてザックリ説明しようかと思うんだけど、面倒くさいな。「そんなの知ってますぅ〜」というフツウのファンの方はサクサク読み飛ばされたし。
第二場 エリザベートってなあに
一言で言うと、多分今のタカラヅカにおいて、「ベルばら」と並ぶイチオシ代表作となっているのがこの「エリザベート」です。んがっ、もともとこちらはオーストリア皇妃エリザベートを主役としたウィーンのミュージカル(1992年初演)なのです。これを宝塚むけにアレンジ(本来、エリザベート主演の物語をトート主役に書き換えるなど)したものが96年に雪組・一路真輝主演(サヨナラ公演)により大ヒット。その後2002年までに星組、空組、花組と再演を重ね、今回の月組で5組目3年ぶりの再演となりました。また、この作品は2000年に、退団後の一路真輝をエリザベートに迎え、山口祐一郎と内野聖陽のWトートで東宝ミュージカルとしても人気を博し、こちらも2004年に再演されています。
というわけで、もともとがタカラヅカのオリジナル作品ではない「エリザベート」、通常の作品と違いセリフはほぼ全部歌、まさにミュージカル。音楽も大変良いのですがそれだけに難しく、タカラジェンヌにとっても「他の作品とは全く違う」もののようです。とはいえもとのウィーン版からはかなりタカラヅカっぽくアレンジされ、オリジナル曲も加えられており(今回も新たに1曲、書き下ろされた)結果として宝塚の美しさを充分に生かしつつ、ストーリーや音楽の新しさ(宝塚的に)が加わり、大人気作になったものと思われます。
はーちょっとマジメに書いたら疲れちゃったい。しかしエリザベート、こんなにしょっちゅうやることになるとは。確かに人気作でしょうから、多くの人が観られたほうがいいかもしれないけど、このところベルばらとエリザベートばっかやん、とは言い過ぎ?
とはいえ、やはりこの作品は魅力的です。どうせなら観にいきたいと思うし、観ればやっぱりイイよねー、と思っちゃう力があるんだね。なんだかんだいいつつ、何よりまず目に訴えてくれますしね。
だってこんなんだよ!↓
宝塚でしかありえないよ!めくるめくコスプレの世界よーーー!いやもちろん山口トートも内野トートもいいんだけど、(ビジュアル的にもクルクルカールでがんばってるんだけど、)この少女漫画的美しさってわけにはいかないもんね。今回のトートの衣装、紅い地に黒のレースを重ねたような上着に膝上までのブーツなんか、タッパのある彩輝直には大層似合っておりました。ヘアスタイルも、実は歴代トートごとに少しずつアレンジされていて、それぞれ違うんですが、アヤキトートは知人をして「あのタカミーみたいな人」と言わしめたクルクルロング縦ロールです。これもお似合い。
実はヅカ版エリザを生で観るのは初めてだったセンセイとしては、他の組との比較があまりできないんですが、今回はかなりビジュアルに訴える組だったんじゃないかと。まず主役の2人が大きい(笑)ので、舞台に大変映えます。あとシシィのお姉さん、かわいかったなー。お人形さんみたいでした。つか、素直にお姉さんを選んでおけよフランツ。キミがうっかり温室の花より「フレッシュなフルーツ」を求めたばっかりにこの騒ぎだよ。大体自由奔放なヨメさんもらえる立場じゃないだろうよ。シシィも断る分別が欲しいところだけど、まだ子供で舞い上がる気持ちもわかるし、だいたい普通皇太子、じゃねえ皇帝だ、にヨメに来いっていわれたら断れないよ、自分に合わないと思っても。ってどこの話をしてるのさって、エリザの話ですよ、ええ。でもまあそういうツッコミをはじめるとそもそも物語どころか歴史が進みませんのでそれは置いとくことにして次いこう次。
第三場 それで舞台はどうだったのよ
今回はエリザベートに、バリバリの男役(瀬奈じゅん、なんと過去に花組でルキーニ役の経験あり)を起用しているので、ポスターを観た時には、美しいんだけど何かこう、美輪明宏みたいつうか、ヘタするとトートより強いんじゃ、大丈夫?みたいな気がちょっとしたんですが(あっ石とかスパムとか投げないでー)実際の舞台でみたらば大層生き生きとかわいらしい娘ぶりをみせてくれ、しかもあの「私にー♪」のハイソプラノまで歌い上げてくれて、いやー器用な人だねと感心いたしました。座談会でも組の皆に「かわいいよー」と誉められ「もっと言って!」と喜んでましたが、そこで「いやーんそんなことないです♪」とかいえたらもっと可憐だったかもしれないよセナジュンさん。あと細い。ホントに玉子とオレンジしか食ってないんちゃう?と心配になる、という意味でも説得力バッチリです。
そして主役のトートですが、これも他と比較できないのでアレですが、なんかね、「わるう〜!」って感じ(笑。いや、黄泉の帝王だから、ほのぼのいい人じゃ困るんだけど、多分声域の問題もあるんだろうけど、「最後のダンス」の低音歌うときとかに少しなんというか、ダミ声っぽくなる感じとか、「デュエット」って言葉の発音とか、なんかすごい不良っぽいっすよ、アヤキさん。あとなんだ、手先とかがもう魔物だ(笑。さすが魔物系に強い(ええー、そうなの?)役者さんです。
オーストリア皇帝にしてエリザベートの夫フランツ・ヨーゼフには専科から初風緑さんが。役柄上当然ちゃ当然でしょうが、フィナーレのおじぎと笑顔ひとつとっても大変な優雅っぷりをみせてくれました。正直この役ってこの作品の中ではなんというか「どーしょーもねえなあこのマザコン皇帝」って感じもせんでもないのですが、エリザベートの寝室前で(ドアを)「開けておくれ〜」と歌うやたら人間臭いシーンって個人的に実は一二を争うくらい好きな場面だったりいたします。
しかしあれやね、エリザベートって、いろんなものをとっぱらちゃってヒトコトで言うと「すれ違い夫婦の物語・嫁姑の確執つき」って、なんか宝塚っちゅうより橋田ドラマみたいな話だったりするよね。もともとオーストラリアの人にとっては、「エリザベート」ってきっと日本の大河ドラマみたいに「皆が知ってるご存知モノ」を、新しい切り口で物語にしたってところで面白いんだとおもうのだけど、その下地がない一般日本ピーポゥが観るとわかりにくいってところもあるんでないかしら。もちろん知識なしでみても、自由を求める女性がそれを最も必要とされない場所に置かれたことによる葛藤や悲劇みたいな部分とか、充分楽しめる物語だと思いますけど。ってセンセイ今回ちょっと解説に自信がないんだけどね。だってやっぱり最後のおとしどころがナゾなんだもん・・・。私がバカなんか?そうなんか?まあいいや。(いいのか!)
あーなんかだらだら書いちゃったけどまだ書きたいな。でも結構どうでもいいことばっかり書きたいんだよな。どうしてカラオケには「闇が広がる」が入ってなくて、「私だけに」とかボートの歌(名前失念)とかが入ってるんだとかさ。絶対皆「闇が広がる」のほうが歌いたいって。つうか私が歌いたいって。あ、そういえば今回入った新曲、もなかなかいい曲でした。しかし当たり前だけど宝塚オリジナルの2曲だけあきらかに曲調が違うぞ(笑。いや、いい曲だからいいんだけど。それから例の、晩年のフランツとエリザベートがやっぱり最後まですれ違ってる(笑)ところの、後ろ向きの老夫婦の芝居とかがじーんときて、もしシロさんがこの舞台にだしてもらえるなら1:ルキーニ 2:ゾフィー 3:マダムヴォルフ 4:うしろむきの老夫婦 とかがいい、と思ったりしましたよ。しましたけどこれこそどうでもいいですね。
というわけで今回はトート閣下@彩輝直、エリザベート@瀬奈じゅん、ルキーニ@霧矢大夢、無意味にアニメにしちゃったよーのイラストでした。あうふびーだーずぃん!
<タカラヅカ A GO GO>第十一幕 グッズで楽しめ宝塚
トップ娘役「かなりや もも」の退団発表の衝撃さめやらぬ白ふくろうに、追い討ちをかける「シロさんももうすぐ退団」「いや、専科入りらしい」のうわさ。ネットから火のついたうわさは劇団関係者をも混乱させる。そんな中、突然の人事異動が発表され、その内容をみた白ふくろうは…
いや、そんな話はしてませんが、だんだん内部事情とか知らないと書きにくくなってきたなあこのネタも(笑。相手役の退団のこととかっていつぐらいに聞くんですかね。同僚の「寿退社」を直前まで知らなかった、ガーン、みたいなことがタカラヅカでもあるんでしょうか。ちょっと気になります。
サテ今回は「グッズで楽しめ」ということで、第一幕でもちょっと触れましたが「キャトルレーヴ」なんかであつかわれているタカラヅカグッズや、おみやげもんのことでもちょっと書いてみようと思います。だっておもしろいんだもんヅカグッズって。
第2場 お宝を探せ(局地的に):パート1
そんなたいそうなタイトルつけてええんか、って話なんですが、先日押入れの片づけをしていたらいろいろなものが出てきて、まあそんなにレアなもんじゃないのですが最近のファンのかたには面白いかも、っていうのがあったのでちょっと見せびらかしてみようよのコーナーです。
パート1は「下敷き」。
驚いたー?別に?あ、そう。ちっ。芸能人モノなどでは定番のグッズですが、最近のモンじゃないってところでおゆるしを。「夢の宝石箱 宝塚歌劇」って書いてありますな。中央はカナメさんこと涼風真世@オスカルっぽいよ。ということは、んー、○年くらい前のものですね(何故伏字)。
裏が素敵でして、「僕とわたしの街をむすぶ阪急電車」となっております。
ようするに阪急電鉄の宣伝下敷きですよ。読売新聞がジャイアンツの選手で下敷き作るようなもん(作ってるかどうかはしらんが)ですな。入手経路は不明。だって私のもんじゃないもーん。これ、オークションに出したら売れるかなあ(売るのかよ)。ちなみに私が小学校の頃はじめてつかった下敷きはピンクレディーだったかな・・・(年がばれます)。
題3場 イマドキグッズ事情
古い話はともかく、最近はどんなグッズを売ってるんかいということですが、キャトルレーヴの通販サイトができております。第一幕を書いていたときにはなかった気がするなあ。このお題も随分息がながいよね、そんなワタシをほめてあげたい。
キャトルレーヴ・オンライン
今だと90周年記念グッズとか、「運動会グッズ」などが特筆もんでしょうか。運動会についてはいずれ項を改めて、つかその前に勉強して書かねばなりますまいよ。スターさんうちわなどもあって、このへんはジャニーズとかモー娘。とか、芸能グッズと同じ香りがいたしますね。あと人気作品「エリザベート」のポートレイトをつかった「手鏡」とかすごいぞ。しかも意外とお手ごろ価格だぞ。
で、ここにのってないものでもいろいろオモシロゲなものがあります。もし劇場に行くことがあったら、ショップも是非のぞくことをおすすめしたい。終幕後は大層混みますので、開演前がオススメです。東宝の場合は向かいの日比谷シャンテにもお店が入っていますな。ってそんなまわしものなことをしてどうするのか。
個人的に「むむう、やるな」と思ったのは「干菓子」ですかねえ。雪月花星宙のモチーフをお干菓子にしたやつ。「宝塚をみにいったのでおみやげに」というとき、相手がファンならブロマイドやステッカーも喜ばれましょうが、全然キョーミないしい、な人には嫌がらせとも受け取られかねません。そんなときにはこういう「食べられて、そこはかとなくヅカの香りもする」ものなどよろしいでしょう。他にチョコとかキャンディーもあった気がするけど、えーと詳しく覚えてません。今度みてきますわ(今度っていつよ)。
そうそう、ステッカーといえば、舞台写真をシールにしたのが売っているのですが、「ステッカー」と「ヤングステッカー」の2種類あるところがツボです。「ヤング」のほうには、トップコンビでなくて2番手、3番手の若手がのっているので「ヤング」なんですな。「ヤングステッカー」・・・上州銘菓「旅がらす」のバリエーション「ヤング旅がらす」を思い出させるナイスなネーミングです(いや、そんなの思い出すのはあんただけです)。
なにしろタカラヅカ初心者ならばお店をみただけで「おー」とか「わー」とか「すげー」とかいいつつ、時間をつぶせること請け合いです。というかよくそういう声をだしていちいち反応している方々をみかけますが、なんというかそういう声を出すことで「いや、自分てマニアじゃないから!ホント良く知らないから!」とアピールしなきゃならない気分になるくらい、すごい力をもった空間なんですよ。でも私なんかからみると、ブロマイドのデザインなんかも随分オサレになったよなー、グッズだってこれならつかってもいいんじゃん、て気もしますが。はっ、でもそういえば、トップスターをモデルにしたバービー人形みたいなのもあったっけ。や、やっぱりあなどれません。
というわけで、せっかく舞台をみるなら是非周辺モノも楽しんでみたいですね、と無理やりまとめて今回はこんなところで。あ、そうそう
第4場 イラストの解説
を忘れてました。えーと、またしても今更シリーズ「薔薇の封印」よりフランシス:紫吹淳(この公演でサヨナラでした…これぞヅカ、なスターらしいスターさんじゃったのう)、ミハイルこと彩輝直@エリザベートがんばってね、それからずーーーーーーっと前に書いたものの、本文を更新しなかったのでオクラ入りにしようと思ったけどもったいないので「ピョンズラスー」さんのところにあげたトムさんこと轟悠@ホントにモノサシで計ったようなお顔だわ、以上敬称略でございます。いやー参りましたね、薔薇の封印て2003年かあ。まさに光陰矢の如し、そりゃあもう坂道を転げ落ちるようにときたね。がんばってくるくる回るキリヤンとかも描きたかったねー、とそれはまた別の物語である(違。ちゃんちゃん。
<TAKARAZUKA A GO GO!> 第十幕すみれコードの謎にせまったりせまらなかったり
著名な演劇雑誌で「白ふくろう」の公演を酷評したのは、なんと音楽学校時代のライバル「黒 みみずく」だった。こころざしなかばで退団した彼女は、幸運にもトップの座をいとめた白ふくろうに敵愾心を燃やしていたのだ。いまや辛口批評家として名を馳せている彼女に、しかし白ふくろうは懐かしさばかりを感じてひたすら思い出話をしはじめる。それをきく黒みみずくの心にも、いつしか楽しかった日々がよみがえり、二人は夜を徹して語り合う。別れ際に黒みみずくは、次の公演もきっと観に行くと約束する。ところが、清々しい気持ちで劇団にもどった白ふくろうに、苦楽を共にしてきたトップ娘役「かなりや もも」の退団のニュースが飛びこんでくる。
・・・え〜、などという話は前回全く書いておりませんのであしからず。(おっ、このフレーズはちょっとひさしぶりだぞ!)一難去ってまた一難、シロさんの運命は一体どうなってしまうんでしょうねえ。(いや、だから書いてないんだってば。)前回久々の更新をしたところ例によって局地的に大変な好評を博したため、まだその熱がさめないうちに続きを書いてしまおうと・・・思ったのにナニ、また○年あいてしまいましたよ。その間にアナタ、時代はどんどんかわってサイトのアドレスまでかわっちゃったよ。ああもう。ついでにコノコンテンツもブログになっちゃったよ。前回「ローズガーデンのことは次回にとっとこう」とか思ったのに、もうすっかり忘れちまいました。ダメダメ、白さん。あ、世間は人事異動の話じゃないのかって?しらんもんそんなディープな話題。
ということでようやくここから2005年現在進行形でテキストを書いております。明けましておめでとうございます。気が付くとここ数年正月になるたび1幕ずつ書いてますな。どんな遅い歩みやねん。そしてこのお題をはじめた当時はまさかマツケンサンバが紅白に出るなんて思わなかったさね。と、もうなんか、あまりの久しぶりさに自分でも調子がつかめないので、文の調子とかが変わってても気にしないでくださいね。
第2場 ブランクのあいだに
前回書いたのが「愛燃える」で、それから今までの間に、ええと
○星組「ガラスの風景/バビロン」
○雪組「春麗の淡き光に・Joyful!」
○宙組「傭兵ピエール/満天星大夜總会」
○星組「王家に捧ぐ歌」
○星組「巌流」(これだけ日本青年館)
○月組「薔薇の封印」
○星組「花舞う長安/ロマンチカ宝塚」
…(以上特記がないもの以外全て東京宝塚劇場版)などを観劇しにいったわけです。
え?ナニコレ、すごくない?こんなにナマで見ちゃったの?これまでほとんどTV鑑賞やらでソレっぽくごまかしてたのにさあ。ナニを隠そう、って隠してもしょうがないけど、この「TAKARAZUKA A GO GO!」つながりのお友達が根性でチケットをゲットして誘ってくれたのさ。本当はもっと行けそうな公演もあったんだけど、お金の都合とかお金の都合とか、あとお金の都合とかで行けなかったのさ。ちなみに組にかなり偏りがありますけれども、それは友人の贔屓スジがそっちに偏っているという理由と、たまたまスケジュール的に私の懐に余裕があった時にその組が公演していたいう理由によるもので他意はござんせん。
ところで大劇場に行くたび思うことなんですが、やはり女性ファンが多いってことを前提にしているせいか、他の劇場に比べて格段に女性に優しいですやね。特に女子トイレの数。ハンパじゃないです。こないだ別の演劇を観にいったときなんか、幕間にトイレに並ぼうとしたんですが「くっ、この列に並んでいては絶対に次の幕に間に合わん」という状態の列ができていて断念しました(大丈夫なのかよ)。その点大劇場では、一見どんなに人がならんでいようと、個室の数がべらぼうに多いためどんどん回転する。これはほんとにありがたいと思います。ちなみに男性トイレについてはリサーチ不足です。「コラ俺なんか列にならんでたせいでショーのオープニング見逃したんじゃどないしてくれんじゃワレ」というような経験をお持ちの方がいらしたら、私ではなく劇場までご一報を。
第3場 すみれコードの謎
折角たくさん鑑賞したので、でも観劇レポートとかは面倒くさいしもうほとんど内容は忘却の彼方なんで、いくつかネタになりそうなものを拾って書いておきますね。一応「タカラヅカへの招待」な気分のコンテンツなので、今回はコレでいきましょう。「すみれコード」。
宝塚、それは夢の世界、ドリーミング、ファンタスティック……(唐突だな)。この夢の世界を壊さず、お子様からお年寄りまでご家族みんなが安心して楽しめる娯楽を提供すべく(多分)、宝塚には「すみれコード」なるものが存在する、といわれております。舞台や、劇団についての一種の「タブー」ですかね。タカラジェンヌは、本名や年齢を明かさない、というのもそのひとつ。あと、舞台でのあからさまな性表現(キャッ)とか、そういうのもダメ。ショーで露出の多い服を着ていても、実は必ず肌色のタイツやレオタードみたいなのを仕込んでいたりするのもソレにあたるかも。
そんな訳でヅカファンたちは、公演でちょっとヤバい演出やきわどい台詞があったりすれば「キャー、あれってすみれコードギリギリじゃないのぉ〜」などといいながら女学生よろしくキャッキャっと話題にしてみたりするわけなんですが。
実はこれって意外と劇団の戦略でもあるかもしれん、とか思ったりするわけです。もちろん先にのべたような、「皆が安心して楽しめる」ためにというのもありましょうが、その一方で「秘すれば花」というか「隠されると見たくなる」というかぶっちゃけ「丸見えよりも慎ましいひとのパンチラにグッとくる」というか(何故そんなに発想があぶらぎったオヤジなのか白さん)、そういうの。……そういうのってどういうのだよ。いやつまり、所詮女性同士がやるわけじゃないですか。皆が了解した上でのファンタジー。ファンタジーの世界にいきなり部分的にリアルを持ち込むと、それまでの世界観すべてがウソくさくみえるという危険もあるんでないかと。
そんなことをつらつら思ったのは、「傭兵ピエール」を観た時だったりしました(おお、やっと経験が生かされそうだぞ)。この作品、公開前から「すみれコードギリギリ」なことを言われていたみたいなんですが、フタをあけてみると確かに今までの宝塚からみると「ハイ?どうしました?」といいたくなるようなワイルドっぷり。ジャンヌ・ダルクが「生/娘なんです!」と言えばピエールが「オレはかまわねえぜ」みたいな(記憶が曖昧だ、すまんです)セリフを言ってみたり、あんなシーンやらこんなシーンやら、大変といったところで宝塚だから知れているけど、まあ往年のファンをびっくりさせるには十分な展開でした。
ってこれだけ書くといったいどーゆー芝居なんだ、って感じですが興味のわいた人はあちこちのサイトをあたってみるヨロシ(自分で書くのが面倒なだけ)。
で、この公演の、すみれコードをバリバリ超えてやるぜ的なセリフやシチュエーションを観て、思ったことには「……うーん、だから何だ」って感じだったんですよねえ。珍しく辛口になっちゃいますが、ヅカで強○とかのシーンとか入れられると、かえって急に「これって女同士なんだよねー」って気がしてきちゃって、冷めちゃうカンジで。女性だけの劇団で、なんだかんだ言ってもファンの大半が女性で、そういうネタをやるっていうのが「嫌がらせかよ?」って気がしちゃって楽しめないってのもあったかもしれんです。ていうか、なんか妙に痛々しいよね、やってる方も見てるほうも。この件については観客の皆さんがどう受け止めたのかはセンセイにはよくわからないので、これ以上ツッコムのはやめときます(だってこわいもん) 。
まあなにしろ、「すみれコード」というモノも時代と共に変遷していくことでしょう。かつて芸能界でも、スターは常に「スターであること」を求められていたのが、最近ではどんどん「等身大」「身近な」「親しみやすい」ほうに価値が移ってきたきたような気もします。となれば、タカラヅカジェンヌもまたその流れにのっていくのもアリかも。でもねえ、ちょいと古風な「夢売り人」としてのタカラジェンヌの存在価値もまた、ファンとしては大事にしたいような気もするんですよねえ。よく女性誌でも「清純さと小悪魔ぶりをうまくつかいわけて意中のカレをゲットすべし」と言ってます。ってそういう話じゃないか。でもまあそんなもんよ世の中って。内実がどうであれ、というかヨゴレなオトナになってしまえばしまうほど、金払って見るならリアルより夢を、と求めてしまうのがヒトのさが……なんかだんだん荒んできたのでこの件はこれでやめておいたらと脳内秘書が言ってます。とほほ。
というわけで最後に恒例の(だれが高齢じゃワレ!と変換ミスに激怒したのはおいといて)イラスト解説です。いよいよ目が離せない「白ふくろう舎物語(嘘)」、袴にブーツのタカラヅカファッションにグっときた「厳流」から小次郎と武蔵(しかも対決はタンゴ)、ワイルドな傭兵役もお似合いの「傭兵ピエール」、でした。それでは次はいつお会いできるか、もう予告するのはこわいのでやめておきますがハゲましのお便りやカキコをもらうとセンセイちょっと頑張るかもしれません。というわけでまた会う日まで、ごきげんよううう。
<TAKARAZUKA A GO GO!> 第十幕すみれコードの謎にせまったりせまらなかったり
著名な演劇雑誌で「白ふくろう」の公演を酷評したのは、なんと音楽学校時代のライバル「黒 みみずく」だった。こころざしなかばで退団した彼女は、幸運にもトップの座をいとめた白ふくろうに敵愾心を燃やしていたのだ。いまや辛口批評家として名を馳せている彼女に、しかし白ふくろうは懐かしさばかりを感じてひたすら思い出話をしはじめる。それをきく黒みみずくの心にも、いつしか楽しかった日々がよみがえり、二人は夜を徹して語り合う。別れ際に黒みみずくは、次の公演もきっと観に行くと約束する。ところが、清々しい気持ちで劇団にもどった白ふくろうに、苦楽を共にしてきたトップ娘役「かなりや もも」の退団のニュースが飛びこんでくる。
・・・え〜、などという話は前回全く書いておりませんのであしからず。(おっ、このフレーズはちょっとひさしぶりだぞ!)一難去ってまた一難、シロさんの運命は一体どうなってしまうんでしょうねえ。(いや、だから書いてないんだってば。)前回久々の更新をしたところ例によって局地的に大変な好評を博したため、まだその熱がさめないうちに続きを書いてしまおうと・・・思ったのにナニ、また○年あいてしまいましたよ。その間にアナタ、時代はどんどんかわってサイトのアドレスまでかわっちゃったよ。ああもう。ついでにコノコンテンツもブログになっちゃったよ。前回「ローズガーデンのことは次回にとっとこう」とか思ったのに、もうすっかり忘れちまいました。ダメダメ、白さん。あ、世間は人事異動の話じゃないのかって?しらんもんそんなディープな話題。
ということでようやくここから2005年現在進行形でテキストを書いております。明けましておめでとうございます。気が付くとここ数年正月になるたび1幕ずつ書いてますな。どんな遅い歩みやねん。そしてこのお題をはじめた当時はまさかマツケンサンバが紅白に出るなんて思わなかったさね。と、もうなんか、あまりの久しぶりさに自分でも調子がつかめないので、文の調子とかが変わってても気にしないでくださいね。
第2場 ブランクのあいだに
前回書いたのが「愛燃える」で、それから今までの間に、ええと
○星組「ガラスの風景/バビロン」
○雪組「春麗の淡き光に・Joyful!」
○宙組「傭兵ピエール/満天星大夜總会」
○星組「王家に捧ぐ歌」
○星組「巌流」(これだけ日本青年館)
○月組「薔薇の封印」
○星組「花舞う長安/ロマンチカ宝塚」
…(以上特記がないもの以外全て東京宝塚劇場版)などを観劇しにいったわけです。
え?ナニコレ、すごくない?こんなにナマで見ちゃったの?これまでほとんどTV鑑賞やらでソレっぽくごまかしてたのにさあ。ナニを隠そう、って隠してもしょうがないけど、この「TAKARAZUKA A GO GO!」つながりのお友達が根性でチケットをゲットして誘ってくれたのさ。本当はもっと行けそうな公演もあったんだけど、お金の都合とかお金の都合とか、あとお金の都合とかで行けなかったのさ。ちなみに組にかなり偏りがありますけれども、それは友人の贔屓スジがそっちに偏っているという理由と、たまたまスケジュール的に私の懐に余裕があった時にその組が公演していたいう理由によるもので他意はござんせん。
ところで大劇場に行くたび思うことなんですが、やはり女性ファンが多いってことを前提にしているせいか、他の劇場に比べて格段に女性に優しいですやね。特に女子トイレの数。ハンパじゃないです。こないだ別の演劇を観にいったときなんか、幕間にトイレに並ぼうとしたんですが「くっ、この列に並んでいては絶対に次の幕に間に合わん」という状態の列ができていて断念しました(大丈夫なのかよ)。その点大劇場では、一見どんなに人がならんでいようと、個室の数がべらぼうに多いためどんどん回転する。これはほんとにありがたいと思います。ちなみに男性トイレについてはリサーチ不足です。「コラ俺なんか列にならんでたせいでショーのオープニング見逃したんじゃどないしてくれんじゃワレ」というような経験をお持ちの方がいらしたら、私ではなく劇場までご一報を。
第3場 すみれコードの謎
折角たくさん鑑賞したので、でも観劇レポートとかは面倒くさいしもうほとんど内容は忘却の彼方なんで、いくつかネタになりそうなものを拾って書いておきますね。一応「タカラヅカへの招待」な気分のコンテンツなので、今回はコレでいきましょう。「すみれコード」。
宝塚、それは夢の世界、ドリーミング、ファンタスティック……(唐突だな)。この夢の世界を壊さず、お子様からお年寄りまでご家族みんなが安心して楽しめる娯楽を提供すべく(多分)、宝塚には「すみれコード」なるものが存在する、といわれております。舞台や、劇団についての一種の「タブー」ですかね。タカラジェンヌは、本名や年齢を明かさない、というのもそのひとつ。あと、舞台でのあからさまな性表現(キャッ)とか、そういうのもダメ。ショーで露出の多い服を着ていても、実は必ず肌色のタイツやレオタードみたいなのを仕込んでいたりするのもソレにあたるかも。
そんな訳でヅカファンたちは、公演でちょっとヤバい演出やきわどい台詞があったりすれば「キャー、あれってすみれコードギリギリじゃないのぉ〜」などといいながら女学生よろしくキャッキャっと話題にしてみたりするわけなんですが。
実はこれって意外と劇団の戦略でもあるかもしれん、とか思ったりするわけです。もちろん先にのべたような、「皆が安心して楽しめる」ためにというのもありましょうが、その一方で「秘すれば花」というか「隠されると見たくなる」というかぶっちゃけ「丸見えよりも慎ましいひとのパンチラにグッとくる」というか(何故そんなに発想があぶらぎったオヤジなのか白さん)、そういうの。……そういうのってどういうのだよ。いやつまり、所詮女性同士がやるわけじゃないですか。皆が了解した上でのファンタジー。ファンタジーの世界にいきなり部分的にリアルを持ち込むと、それまでの世界観すべてがウソくさくみえるという危険もあるんでないかと。
そんなことをつらつら思ったのは、「傭兵ピエール」を観た時だったりしました(おお、やっと経験が生かされそうだぞ)。この作品、公開前から「すみれコードギリギリ」なことを言われていたみたいなんですが、フタをあけてみると確かに今までの宝塚からみると「ハイ?どうしました?」といいたくなるようなワイルドっぷり。ジャンヌ・ダルクが「生/娘なんです!」と言えばピエールが「オレはかまわねえぜ」みたいな(記憶が曖昧だ、すまんです)セリフを言ってみたり、あんなシーンやらこんなシーンやら、大変といったところで宝塚だから知れているけど、まあ往年のファンをびっくりさせるには十分な展開でした。
ってこれだけ書くといったいどーゆー芝居なんだ、って感じですが興味のわいた人はあちこちのサイトをあたってみるヨロシ(自分で書くのが面倒なだけ)。
で、この公演の、すみれコードをバリバリ超えてやるぜ的なセリフやシチュエーションを観て、思ったことには「……うーん、だから何だ」って感じだったんですよねえ。珍しく辛口になっちゃいますが、ヅカで強○とかのシーンとか入れられると、かえって急に「これって女同士なんだよねー」って気がしてきちゃって、冷めちゃうカンジで。女性だけの劇団で、なんだかんだ言ってもファンの大半が女性で、そういうネタをやるっていうのが「嫌がらせかよ?」って気がしちゃって楽しめないってのもあったかもしれんです。ていうか、なんか妙に痛々しいよね、やってる方も見てるほうも。この件については観客の皆さんがどう受け止めたのかはセンセイにはよくわからないので、これ以上ツッコムのはやめときます(だってこわいもん) 。
まあなにしろ、「すみれコード」というモノも時代と共に変遷していくことでしょう。かつて芸能界でも、スターは常に「スターであること」を求められていたのが、最近ではどんどん「等身大」「身近な」「親しみやすい」ほうに価値が移ってきたきたような気もします。となれば、タカラヅカジェンヌもまたその流れにのっていくのもアリかも。でもねえ、ちょいと古風な「夢売り人」としてのタカラジェンヌの存在価値もまた、ファンとしては大事にしたいような気もするんですよねえ。よく女性誌でも「清純さと小悪魔ぶりをうまくつかいわけて意中のカレをゲットすべし」と言ってます。ってそういう話じゃないか。でもまあそんなもんよ世の中って。内実がどうであれ、というかヨゴレなオトナになってしまえばしまうほど、金払って見るならリアルより夢を、と求めてしまうのがヒトのさが……なんかだんだん荒んできたのでこの件はこれでやめておいたらと脳内秘書が言ってます。とほほ。
というわけで最後に恒例の(だれが高齢じゃワレ!と変換ミスに激怒したのはおいといて)イラスト解説です。いよいよ目が離せない「白ふくろう舎物語(嘘)」、袴にブーツのタカラヅカファッションにグっときた「厳流」から小次郎と武蔵(しかも対決はタンゴ)、ワイルドな傭兵役もお似合いの「傭兵ピエール」、でした。それでは次はいつお会いできるか、もう予告するのはこわいのでやめておきますがハゲましのお便りやカキコをもらうとセンセイちょっと頑張るかもしれません。というわけでまた会う日まで、ごきげんよううう。
<TAKARAZUKA A GO GO !>第九幕・スペクタクルに愛燃える
「みなさま、あけましておめでとうございます。白組の 白 ふくろう です。ただいまより、シロフクロウ作・演出、「TAKARAZUKA A GO GO! 2 第九幕」を、指揮 モグロフクロウ により上演いたします。最後までごゆっくりと御観劇くださいませ。」
ということで、まずいっすねえ、前回予告をしたにもかかわらずセンセイ1年もブランクを空けてしまいました。ついでにまた年も明けてしまいました。いやはや光陰矢のごとし。白組トップのシロさんも、最近では2番手のめじろ紅君(予告編参照)の人気におされて引退を考えているとかいないとか、まあそんなことはどうでもいいんですが、やっとこのたび新東京宝塚劇場にて観劇してきたもんで(遅いっつうの)、今回はそのへんのことを書いて見ようと思います、はい。いやあ本当は、今回は「男性ファンにおくる宝塚の楽しみ」ということでネタを考えていたんですけども、今日いざ劇場に行って見たらなんと私の前5列くらいがみごとに50〜60代の男性の集団だったもんで、なんか思いっきり気をくじかれたんですな。どうも団体さん、しかもみんながお揃いの封筒に入ったプログラムをごそごそやっているところをみるとどうみても関係者とか招待客っつう気もしますが、これだけオッサン、もとい男性が入っているなら今更「男性ファンにも是非」とか言う必要もないや〜ということで・・・というか前置きが長いのは字数を稼ぎたいからなのがミエミエなのでそろそろ本文いきます。
第2場 やっぱ生演奏でしょ。
それで、しつこいようですが東京宝塚劇場がリニューアルしたわけです(1年も前にな)。いまや1000days劇場は某大手パソコンショップや●印良品ショップへと変貌をとげておりまして、観劇前の時間つぶしにはなかなか良いスポットになっているわけですが、いやー、新劇場は豪華っす。何より嬉しいのは、オーケストラが復活していることですね。やっぱり歌劇というからには、録音された伴奏ではものたりないものがあります(第一幕「金返せ発言」参照)。座席も前後の列が互い違いになっていて観やすいつくりになっていますし、せっかく高い料金を払うンですからこれくらい豪華な「入れ物」で観たほうがいいに決まっておりますね。
しかし平日の昼の部(13:30から)って、うわ〜、客席の年齢層高っ。そりゃこの時間にどうみてもOLや学生やリーマンがうじゃうじゃいたら、いくら不況とはいえこの国の将来が不安にならないこともないですが・・・。そんなわけで、今回はマダームな雰囲気につつまれつつ観劇レポートをおとどけいたします。(いたしまあす♪←タラちゃんの声で。)
第3場 観劇ココロエの条
それで、本日の公演ですがお芝居のほうが「愛燃える-呉王夫差-」。ちらしのあらすじを読む限り、わりとおなじみの春秋の故事を題材にしているようだけど、呉王夫差と西施の恋物語???それってなんかムリがないか??という疑問はお芝居を観てから考えるとしましょう。というか、ムリがあるのなんかハナっから覚悟の前だもんね、矢でも鉄砲でももってきやがれってんだ、江戸っ子だってね?神田の生まれよ、と、まあこれくらいのイキオイで観劇したいものです(江戸)。なんせ宝塚は「家族で楽しめる良質な娯楽」を意識してつくられているのです。時代考証でガチガチになったり、逆に奇をてらいすぎたりしてはいかんのです。眉間にシワをよせて評論する類のモノではないのです。わかりましたか?
第4場 絢爛豪華な歴史絵巻
というわけではじまりはじまりー。なんだかんだいっても豪華な衣装や演奏、華やかな踊りには圧倒されます。どこの演劇や映画をみても、呉王がこんなにハンサムってことはないだろうと思われます。今回の公演のトップは轟悠(トム)さんで、なんかこの連載とはなにげに縁のある方ですが(第一幕参照)このヒト結構ギリシャ顔というか、鼻筋はやたらとおってるしどっちかというと欧米人顔なので中国歴史モノときいて「どんな風になるん?」と思っていましたが、さすがはヅカ、なにをどうやっても美しいっす。テレビや写真でアップでみると若干オソロシさが勝ってしまうメイクも、舞台ではいい感じに「もともとこんなくらいキレイな顔の人(イラスト参照)」にみえるのでバッチリです。ついでにいうと、センセイがヅカを観始めたころにくらべると、格段に全体のルックスレベルがあがっておりますね。まあ、入団の競争率も高くなっているし、年々ワカモノのスタイルがよくなっているせいもありましょうが、舞台のスミっこのほうまで見渡しても「アイタタ・・・」な感じのジェンヌさんは皆無と言ってもいいでしょう(昔はいたのか?というツッコミについてはつつしんで無視させていただきます)。あ、ただむしろ慣れないお化粧で、素質を曲げてらっしゃる方はいるかもしれません・・・精進精進〜。
しかし観ているうちになんかだんだん、「これって最近観た何かを思い出すな〜」と思っていたら、アレでした。ここ数年ブームになっている、いわゆる「マサラ映画」。考えて見たらあちらもミュージカルだし愛を語る場面では歌と踊りがはじまるし、「スター」を最大限に生かした娯楽映画だし、シナリオも細かいところを気にするよりはなんせ見せ場をつくろうという意識でやってる感じだし。とはいえこの件についてあまり書きすぎると、ラジニカーントのファンもトムさんのファンも揃って石を投げてきそうな気がしないでもないので、再び舞台に集中することにいたします。
さてさて、お芝居のほうはわりと中盤は似たようなエピソードが続くカンジで、ちょっと前列のおじさま達も眠たげですが、後半に異様な盛り上がりをみせてくれます。戦の場面では、ちょっと京劇風のチャンバラ(とはいわないか)も入って、なんせ最後にはタイトル通り燃えていっちゃいますからね。歌舞伎の「俊寛」ばりの回り舞台と焼け落ちるお城の背景に加えて主題歌がこれでもかと煽って来ます。今回の主題歌はすごいですねえ、なんせ歌詞は異様に短いのにサビ部分(というかサビしかない・・)が妙に耳に残るんですね。おかげで休憩時間の間中、「♪あああ愛は〜、愛は愛はあ〜、燃えて燃えてえ〜、ゆ〜く〜♪」なんてタダごとならないフレーズがずーっと頭の中をコールしつづけておりました。ちなみに休憩時間になると、皆さんこぞって飲み物など頼みにカウンターに押し寄せたりしておりますが、注文の列にならんでいるとうしろで奥様方が「でもあれねえ、だんだんみんな上手くなっていってるわよね。初日なんか、『愛なんか燃えてないじゃん、焼けてるじゃん』ってカンジだったけどねえ〜」などと盛り上がっておりました。愛が焼けてる・・・まあ確かにハデに焼けてたけどよ、初日から何度も観に来るなんて、アンタも好きネエ、という感じではあります。やはりヅカファン恐るべし。というわけでなかなか進まないコーヒーの列にイライラしつつ、多分今度こそ近いうちに第10幕に続く。
<TAKARAZUKA A GO GO !>第八幕・やっぱ若衆でしょ。・・・祝・新劇場編
第1場 新春口上
「・・・皆様。新年あけまして、おめでとうございます(唱和)。白ぐみの『白 ふくろう』です。新しい世紀を、この新しい劇場で迎えることが出来、一層身の引き締まる思いでございます。これも皆様のあたたかいご支援、ご声援の賜物でございます。これからも皆様のご期待に添えますよう、白ぐみ一同益々精進いたしますれば、いついつまでもお引き立て、お導きの程、すみからすみまでずずずいーーーっと、こいねがい、上げ奉りまする〜〜〜」
ということで、忘れた頃の第八幕です。明けましたね、新世紀。できましたね、新東京宝塚大劇場。というわけで今回はめでたい柿落とし公演を中心にまとめてみましょう、ったってセンセイにそんなプラチナチケットをゲットする気力も財力も体力もないので、BS大明神の力を借りてテレビ中継なんか観てみたりしましょうね。ついでに「口上をいうのは組長でトップじゃないでしょ〜」なんていうツッコミは新年早々縁起でもないのでやめておくように。コホン、えー、そういうわけで今回は静止画像の資料がないからいつにもまして描くのがシンドイぞと。まあいっか。
第2場 いま、すみれ花咲く・・・はずが。
・・・柿落とし公演のはずがなんでいきなり「月夜歌聲」やねん。ううーむそのツッコミはもっともです。いや、実はセンセイ去年この公演に行けるチャンスがあったのに忙しくってあきらめたのね。ちょっとくやしい+リクエストもあったので描いてしまいました。このポスターでみると一体どんな公演なんだ(どうみても世紀末やで、)と思ったのですがどうも中国モノ、しかも演劇モノだったようですな。個人的にはこの衣装というか飾り具合がとても好みです。この公演について詳しく知りたい方は、公式か他の方のサイトに飛んでくんなまし、おおっとその前にこっちを読んで行け。
それで、柿落とし公演です。演目は「いますみれ花咲く」と「愛のソナタ」の二本だてですな。いやそれにしても今回は「愛のソナタ」のポスターを新宿駅構内でみたときにあまりの少女マンガっぷりに思わずすりよって眺めてしまいました(怪しい)。このポスターと公演については多分気力が尽きるので第9幕にまわすとして(まわすんかい)、とりあえずは「〜すみれ花咲く」から参りましょう。
今回は祝祭舞、ということで歌劇団の正装、紋付袴(第5幕参照)に身を包んだ生徒たちが歌い、銀橋をわたるという珍しい、というか多分はじめての趣向があります。その分和モノにしては舞台に色味が少ないかと思うのですがこれが結構キレイでした。公演としてはかなり短く、舞いは大きく3場くらいしかないのかな、でも春日野八千代理事(理事に踊らせるか普通・・・)が天界の王とかの役で舞ったり、日舞といえば・・・の松本悠里が踊ったりとなかなか祝祭らしいサービス振りです。
とはいえやはり描くなら今回はこの人かな〜。天界の皇子役の紫吹淳、リカさんです(なんですよ。そう思って見るように)。センセイ的にはこの人、口は小さいしアゴも小さいし、男役としては上品すぎる顔かいなあと思っていたのですが和モノはまるで雛人形ですね。美しいっす。しかしこのときの衣装のハカマ、なんか紙細工みたいでおもしろかった。
そして・・・やっぱり新春は若衆でしょ。いやもうこれに限ります。なんてねー、いいながら描いているうちに気力がなくなってしまった。若衆髷って難しい・・・どうなってるのか未だによくわからんのです。いつかちゃんと描こうと思うンだが・・ま、それはそれとして今回センセはこの場面をみながら「なんでアジサイ?ん〜、季節それぞれの花がでてくるのかな・・・」などと思っていた大ボケものです。すみれやっちゅうねん。でも右下図をごらんください。どうみても「アジサイ」だとおもうんですが。こんなのが舞台にどどーんと飾られていて、着物の柄は左図でしょう。ボケたのは一人じゃないとおもうんですけど〜。・・・まあしかし皆で「すみれのはーなー、咲く頃〜」とか「いま〜、すみれ花咲くう〜、」とか歌ってるんだし、さすがにアジサイはないか・・・・とほほ。ところで、このすみれの花篭って結構歴史的ですよね。たしか「パリゼット」公演でもこれとはちがうけど、やっぱりすみれの花篭らしき舞台背景がありました。いや、観たわけじゃありませんよ。写真です、写真。
ええ、そんなわけで案の定「愛のソナタ」を続ける気力がなくなりました(笑)。でも折角観たんだし(テレビでなι)他にネタもないんで次回、(いつかは不明)第九幕TAKARAZUKA A GO GO「ラブリーマリアンデルちゃんとお茶目な男爵が大暴れ!誰が主役なのか皆で考えてみよう大作戦!のまき乞うご期待ッス!なんだかなあ。・・・・・というわけで第九幕
につづく。
<TAKARAZUKA A GO GO !>第七幕 あるときは美しく、またあるときは・・・衣装編
ようやくの思いで再演を果たした白組トップの「白ふくろう」。しかし公演の翌日、著名な演劇雑誌に「十年一日のマンネリ公演・・・退屈な舞台」と酷評されてしまう。お客様の反応は決して悪くなかったのに・・・と悔し涙にくれる白。しかし、持ち前の負けず嫌いの性格が、彼女に批評家に会うことを決意させる。一体どういう意図で、かつてないほどの酷評をされたのか?・・・・公演終了後、約束の場所へと駈けつけた白の前にあらわれたのは、意外な人物だった。
という話は、前回全く書いていませんので、・・・という前置きもいい加減飽きてきましたが今回はじめて読む人もいるかもしれないので我慢して読み給え。なんかまるで水戸黄門のような定番っぷりがいっそ心地よい今日この頃、みなさま如何お過ごしでしょうか。5000アクセス後の再連載が局地的に熱狂的な支持を受けたので(これを内輪受けという)、今週もがんばって更新しちゃうぞ。でもまだ次に書く事考えてないぞ。誰か替わりに書いてくんないかな、ロハで。
第2場 タカラヅカ衣装考
・・・そうでした。衣装のことなんか書こうと思っていたんでした。衣装については以前にもちょこっと書きましたが第四幕参照)、なんかまだ足りない感じイ〜、ってことでもうちょっとつっこんでみましょう。今回は衣装を重点に挿絵もつくっておりますので、いつにもまして人物が似ていないというご指摘は謹んできかなかったことにしておこうと考える次第であります。
話がわき道にそれましたが、タカラヅカといえば豪華な衣装、その衣装をなんと手作りしているのが衣装部の方々です。そりゃあね。ああいう既製品はないわな。というツッコミはさておき、公演の度に1人1人のサイズにあわせて衣装をつくるという労力はちと想像の枠を超えます。なんとなく右においてみたイラストは「黄金のファラオ」の絵麻緒ゆうサン(だと思え)ですが(・・・ところでセイタハトって、どこまでが姓でどこからが名前なんですかねえ。誰か公演観た人教えてください)こういういろんな飾りつきの衣装が毎公演山ほど必要になるわけです。しかも公演中の早替りの手伝い、これも衣装部の担当なんだそうで。むう、あのタカラヅカの舞台は衣装部の努力無しにはありえないんですね。「すごいっ、そんな衣装部でワタシも働いてみたいわ!」というアナタ、まずはj阪急の入社試験を受けなきゃなりません。・・・なんか道は遠いな。
そうそう、忘れるところでしたが日本物でつかう着物もすべて衣装部がつくるらしいです。しかも着物にいたっては、手縫い・・・・。布地は正絹。ホントでしょうか。ホントなんだろうな。さらに日本ものではカツラなんかも必要になるわけで、これまた専属の床山さんがいてカツラを手作りしている。まあねえ、ああいう既製品のカツラはないよねえ、ってシツコイねきみも。ついでにヒゲとか眉とか使うときは、それを作るのも床山さんのようです。いやはや多芸・・・。
さて気になる衣装のデザインですが、デザイナーを指名するのは演出家だそーだ。(情報古いかな?)デザイナーといえば、時々著名な方を起用して話題になったりしとりますが、今までで個人的に一番気になったのはKENZOでおなじみの高田賢三氏による「PARFUM DE PARIS」の衣装デザインかなあ(左図)。いいのかなあ、いいんだろうなあ、確かに他に類を見ないデザインではあるけどなあ・・・とセンセイ頭を悩ませてしまったものです。誰かこの公演観た事のある人、印象はどうだったか是非聞かせていただきたいものです。はい。
で、そんな苦労を経て完成した衣装を皆さんガンバッて着こなしているわけですが、早替り室での超早替りから、2回の衣装部屋での着替えまで、とにかく忙しいことに変わりナシ。そして厳然たるヒエラルキー社会のタカラヅカでは、衣装の並び順も決まっていて、つまり舞台に近いほど上級生。ということは、うむ、早替わりに馴れていない下級生ほど遠くまで着替えに行かなきゃならんわけで、どんくさい白組のシロさんなんてかなり下級生時代には苦労したんだろうなどと考えてしまいます。ちなみにトイレも舞台に近いほうが上級生用なんだとか。ホントでしょうか。ホントなんだろうな。(しつこい)
なんか今回ウラ話系ばっかりになってしまいましたが、各公演の衣装考察なんてここんとこナマ公演からご無沙汰しているセンセイにやる資格なんかないんだもんね。衣装については詳しいかたがたのサイトでたのしんでくるように。ちなみに個人的にはやっぱり「衣装」を語るときには「ベルばら」はかかせないんでないか、と思って今回イラスト選定したんだけど衣装よりもラブラブ状態が描きたかったんじゃないの?という感じになってしまった。反省。マリーアントワネットとか描くんだった。そういえばこの公演のときには「4人オスカル」が話題になって、写真を見比べてみるとやっぱり4人それぞれのカツラの色とか形とか違うんですね。ということはこのフリフリ白ブラウスとかも、4着それぞれ別のがあるわけですね。ちうことは衣装部に入ると、憧れのスターのスリーサイズがわかっちゃったりとかなんとか・・・・、(・・・ただ今局の手違いで誤った音声が流れました・・・しばらくお待ち下さい・・・)
第3場 衣装あれこれ
えー、なんかヤバい雰囲気になってきたので話題をかえますか。宝塚は「男役、娘役」ときっちり担当がわかれているということは第1幕で学んだ通りですが、たまには男役がドレスを着たりなんてすることもあります。「ベルばら」のオスカルなんかその代表ですが、その他にもコミカルな役で男役が「女装」したり(この場合、あくまで「女装」なんだ、という意識が役者本人にも観客にもシッカリ認識されてしまうところが宝塚のスゴイといえばスゴイところです)、「妖艶な美女だと思ったら実はオトコだった〜」なんていう、もはやなんだかよくわからない状況設定まであります。ここになんかスゴイ本(別冊1億人の昭和史・タカラヅカ)があってですねえ、ある若手スターを評して「・・・・で楊貴妃の侍女の1人に扮した 大男?揃いの侍女に満場爆笑 似合わない分だけ男役として将来性を評価できる」・・・ってアナタ・・・・・。
娘役の場合、男装するのは子供役などが多いようです。小公子役とか、若い国王とか。身長差があるので、男役とならんだときに子供らしく見えてしまうのですな。さらにショーなどでマニッシュに決めて踊っている、左図のようなときもあります。ん〜、でもこりゃ娘役の可愛らしさ、綺麗さをひきたてるにはなかなか良いアイデアかもしれません。赤いおかっぱカツラがキュートだわ。む、このカツラも床山さん作か?
さて・・・なんとか今回もページが埋まってやれやれ。というところで次回予告〜、なんてできるわけないのよ〜。最近なんか資料もなくなってきちゃってさあ・・・こないだなんか用もないのにわざわざキャトルレーヴまでいってチラシもらってきたんだからブツブツ、とグチったところで誰も聞いてないので今回はこのへんで。なんか今回イマイチイラストにもシマリがないけど来週もまた、みてくださいね!ンガンン(・・・このネタもいつまでつかえんのかなあ。涙)などと寄る年波におびえつつ、おそらく 第8幕に続く。
<TAKARAZUKA A GO GO !>第六幕・帰ってきた夢の花園・・・リハビリ編
(・・・・会場、音楽流れている。(ちなみに音楽は「TAKARAZUKA A GO GO2!」オリジナルテーマ曲「フォーエバータカラヅカ」が望ましいが、作者以外誰も知らないと思われるので適当に好きな音楽をイメージしてもらえば可。)音楽止まってアナウンス)「みなさま、本日は白ふくろう舎公演『タカラヅカ ・ A GO GO 2!!』全3幕へ、ようこそお越し下さいました。”白組”の『白 ふくろう』です。最後まで、ごゆっくりご観劇下さい。」・・・・(オーケストラ入る)♪チャカチャ〜・・・チャカチャララ〜・・・・開幕。
というわけで、まさかこんな日がくるとは予想はしていたけど準備していなかった、再連載でございます。今回はじめていらした方は、折角なので前回までのところも押さえておいて頂きましょう。ついでに「忘れちまったよ〜」という正直な方も、悪いことはいわないからおさらいをしてらっしゃい。その間に今回の講義内容を考えるんだから(かなり崖っぷちらしい・・・)。
第2場 タカラヅカメイク考
さて、前回の連載でエラそうに講義をぶったために、月替りの非常勤講師の分際で「かなりコアなヅカファン」と思われてしまったワタクシは、その後いろんな人からタカラヅカについてのご意見をうかがう機会に恵まれてしまったわけですが、一番多く言われたのが「メイクが濃くて誰が誰だかわからない」というコメントでした。別に、わからない人にとっては厚化粧であろうがなかろうが、モーニング娘。の見分けだってやっぱりつかないワケだしイ、と受け流してもいいんではありますが、正直なところ「タカラヅカ=濃いメイク」のイメージはかなり浸透していると言って良いでしょう。ならばいっそそのメイクに真正面からとりくんでみよう(・・・・?)というのが今回のテーマです。これを読めば、アナタも今日からタカラジェンヌになれる(かも)!!・・・題して「奥様スターに変身」。
というわけで、今回は宙組(・・・ソラグミと読むのですよ。読めなかった人は第1幕に戻って補習。)の新生コンビ、和央ようかさんと花總まりさん(の絵)にお越し頂きましょう。女性誌のメイクページみたいになってますが、これでヅカメイクの秘儀を研究しようって算段です。例によって絵は似てないのでなく似せてないんだ、と秘書が申しております。
まずベースメイクですが、基本は全部ドーランです(多分)。ポイントは、顔の陰影をハッキリさせるためのシャドウやチークの使い方ですね。フェイスラインに沿ってきちんと凹凸感を出しましょう。Tゾーンにハイライトを入れると一層顔立ちがハッキリするみたいねえ。次にアイメイクは、男役は上だけビシっと、娘役は上下にバッチリ、付けまつげが入ります。最近じゃ中学生でもつけているので、随分付けまつげもお安くなっているようだし、これを読んだらアナタもマ〇モト〇ヨシあたりで買ってきてはどうかしら。さらに、目を大きく見せるためにまぶたにはダブルラインを入れましょう。これで遠目から見ても「どこに目があるかわからない」なんて言われずに済みますね。次に男役はりりしく、娘役はたおやかに眉を整え、それぞれクッキリとルージュをひいたらメイクは完了です。就職試験をひかえたアナタ、面接にはこのメイクで行ったらどうかしら。表情がイキイキして、積極的にみえること請け合いよ。(ただし面接に失敗した場合当局は何ら責任を負わないものとする。)
第3場 メイク今昔
とはいえ、最近のメイクはセンセイにしてみれば「随分と控えめになったわねえ」というのが正直な感想です。タカラヅカのメイクも、時代の空気を反映して、ナチュラルになったりデーハー(失礼)になったり、ドラマティックに変化しているのです。
ここでひとつ、センセイのお宝を紹介しましょう。昭和11年頃発売された(らしい)、小夜福子さん(と思われる)の版画の複写(の模写)です。どうです?グッときませんか?伝統的な浮世絵技法の香りを残しつつ描かれた(のか?)白皙の美青年。当時はやはり、同じ洋ものでもなんとなく「鹿鳴館」といった風情のメイクで、これはこれでなかなかヨイんでないか、というかキャトルレーヴでも写真だけじゃなくたまにはこういう版画なんかあると、結構センセイみたいな物好き(好き者ではない(-_-;))なファンとびついたりするんではないか、・・・思わず論旨がそれましたが何がいいたかったかというと、昔のメイクはメイクでやはりそれなりに魅力 的ではないかと。右は昭和33年「戯れに恋はすまじ」の筑紫まりさん(の模写)ですがこれまた「キュートでエ、ラブリーなカンジイ」、ではないでしょうか。本当はもっともっといろんな時代のスチールを並べるとその変遷が楽しいんだけど、そんなに模写する体力がないと向こうで職人が泣いているんで、カンベンしてやることにするわ。あんまり調子にのって肖像権云々でつっこまれるのも困っちゃうしね。
ふう、そんなかんじでとりあえずページも埋まったみたいなので、今回はこのへんにしておきましょう。ちなみに使ったメイク道具はきちんと片付けて帰って頂戴ね。ついでに今回はサービスで、以前に描いたトムさん(第二幕山椒もとい参照)と、3434アクセス記念でAKIRAさんにあげた東宝エリザベートのイラストものっけておくわね。(ヅカじゃないけど・・・ま、いいってことで)。ええっ、こんなイラストもついてくるんですかあ?これはお得ですねえ、・・・・・って前にもどっかでやっちゃった気がするのでマズかったわね。なんだかネタもマンネリ化してきたので次回が危ぶまれつつ、多分第七幕に続く。
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