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2009.08.02 Sunday

歌舞伎座さよなら公演7月:海神別荘=(海老蔵×玉三郎×泉鏡花×天野喜孝)!

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    いつまでも放置していた歌舞伎座さよなら公演7月(伊藤園貸切)の続きです。

    えー、どこまで書いたっけ。まだ開演前か。がーん。

    この日の演目は幸田露伴の「五重塔」と泉鏡花の「海神別荘」です。

    今回ははじめて「イヤホンガイド」というのを借りてみました。
    いや、五重塔とか、あらすじを読んでもいまいち見所とか不安だったりしまして・・・

    はしょって感想を書きますと、面白かったけど、どこに面白さをみるのかがわかれる話かなと思いました。腕は確かだが馬鹿のつくほど丁寧で頑固な職人気質、ただ人付き合いなどが苦手でPR下手、という主人公が己の腕で世間を見返す話、と考えればスッキリしそうなんですが、それにしては周囲がものわかりよすぎるというか。棟梁の源太がイヤな奴なら話は単純なのですが、彼は彼で腕もあり人望もあり、職人としても人格的にもほとんど非の打ち所がないし。

    いやでも、だからこそ、だとしても、「個人の意思、能力」というものはそういう義理や階級、社会的評価とは無関係に貫かれるべきなんだという、作者の執筆当時の理想みたいなものを読み取ればいいのかもしれませんが。

    当然、多少原作と演出や脚本を変えてあるようなので、この芝居だけで判断すると、あんまり深く考えずに「十兵衛よくがんばったね!源太も良かったね!」と思っていればいいのかな。

    個人的には十兵衛とおかみさん、源太のやりとりのシーンなどが楽しくて好きでした。あと芝居の中の大工たちがなんとも粋で格好良くみえまして、なるほどこれは当時の花形職業でモテたんだろうなー、なんてことを思いました。そういう感覚をつかめるのがお芝居のいいところだなあと。

    さて、幕間には引換券でいただいた幕の内弁当を食べますよ!もちろん伊藤園のお茶つき。ご覧の通り豪華、おいしゅうございました。



    さて・・・海神別荘。数年前この公演のポスターを観て、「ん?何?この天野喜孝みたいなビジュアル」と思っていた自分は正しかったんだということが判明しました。舞台美術が彼なのですね。

    いやもうこれはちょっと正直「なんかすごいものを観てしまった」というのに尽きます。歌舞伎も変化していくんだなあ、というか。だっていきなり生演奏のハープとかはじまるんですよ?タキシード着た男性の。(思わず「結婚してください!」とか言いそうになったじゃないか)

    もうなんです、舞台装置が「天野色」です。
    黙って「これ何の舞台だ」とかきかれてもまさか「歌舞伎」とは答えまいよ。

    公子役の海老蔵が登場したときは、あまりの王子ぶりに客席が気のせいか半笑いになったもんね。いや、今回海老蔵と玉三郎ってことでビジュアルはもう完璧!と思っていましたが、予想をいろいろな意味で超えました。
    だって、うろ覚えだけど、こんなんですよ。



    ・・・でまあ、もともと原作を読んで、「この話ってなんか作者の趣味まるだし、今ならさしずめ”萌え”語りみたいだなあ」なんてけしからんことを考えたのですが、舞台をみても一層その思いがつのったのでした。

    黒潮の騎士の皆さんとか、ほとんど大道具のように動いていましたが大変だなあ。

    それはさておき、原作でははしょられているすごろくの場面の公子とか、本が読めないところとか、いい意味で「王子」っぽくて良かったと思います。なんだろうなあ、以前「平成狸御殿」のオダギリジョーとかをみても思ったんだけど、育ちの良い貴人って、一歩間違うとアホっぽくなっちゃうのですが、そこを変に賢そうにせずにうまく貴人然と演じられる人って、貴重なんじゃないかしら。

    いっぽうの「美女」=玉三郎は、美しいけれども貧しくて、そして多分わりと年若い娘なので、俗っぽいことにひかれてみたり、純粋に「孝行したものが死ぬはずはない」と思ってみたり、とりみだしてみたりするのですが、うーむ、女性の行動って見ようによってはこんな風に脈絡なくみえるんだろうなと思ってみたり。

    なにしろ最後にイヤホンガイドが「恋愛至上主義の泉鏡花らしい」的なことでまとめていたのが妙に納得できました。

    泉鏡花の幻想世界を100%具現化していたのか、というとそれはちょっとわかりませんが、天野喜孝の世界は限りなく実現されていたのではないかしら。一緒にいったお友達とは「宝塚の逆転裁判を超えたのではないか」と、比較してもしょうがない比較をしてしまいましたよ。


    ・・・

    せっかく行った歌舞伎の感想がこんなんでほんとすいません。
    でも、大変楽しい1日だったのは間違いなく、機会があればまた行ってみたいものです。次に行けるとしたら、新生歌舞伎座なんだろうなあ。
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