2004.11.07 Sunday

<TAKARAZUKA A GO GO>第五幕・華々しくフィナーレ!!

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     第1場   前回までのあらすじ

    休演中の「白 ふくろう」にようやく退院許可が。病院から劇団に直行した彼女を待っていたのは、初日しか出演できなかったデビュー作「TAKARAZUKA A GO GO!」の再演計画だった。驚きと喜びに言葉を失う白。しかし劇団側からは、「5000人以上の入場客数を見込めなければ、再演許可は出せない」という厳しい条件がつく。果たして、再演はできるのか!?)


    え〜・・・というわけでですね。フィナーレです。今回のお題の評判が大変良かったので、さらにコーナー化のリクエスト等もいただいてしまったので、どうしようどうしようと考えた結果「アクセスが5000を超えた翌月に、タカラヅカ A GO GO 復活大計画!」をたてました。どういう計画かというと、計画名そのまんまですな。今めでたく1900アクセスを越えたところなんで、これが5000を超えたら復活。なんつっても少し休まないとネタ切れを起こすんですわ〜。というわけで、「白ふくろう」の再演も皆様の温かいご協力によるということで。宜しくお願いいたします


    ところでフィナーレです。華やかにバンバン参りましょう。ついでに今まで書き落としたところや質問のあったところに答えつつ、相変わらずの親切・丁寧な個別指導で昨年実績は東大に12人、京大に18人・・・ってもういいや。



    第2場  芸名あれこれ


    先日、「宝塚ってすごい芸名つけるけど、あれ本人がつけてるのという質問がありました。確かに一般的に考えるとすごい芸名が多いです。退団したタカラジェンヌを芸能界でみつけるのは、比較的やさしい。芸名が目立つんですな。
    越路吹雪、新珠三千代、八千草薫、寿美花代、鳳蘭・・・・とりあえず漢字が難しいです。ヅカファンでないと読めないんじゃないか、というのも多い。そして印象が華やかです。


    そもそも宝塚少女歌劇が発足した当初の芸名は、小倉百人一首の歌詞 雲井浪子というのもある。しかし当然生徒数は増えていくので、そういう制約はなくなったというわけです。芸名がつけられる(というかつける)のは歌劇団入団と同時。自分でつけることも、家族や先輩につけてもらうこともあるようですが、せっかくの芸名ですから皆さんいろいろ苦心して考えるんでしょう。親子二代で同じ芸名、という方々もいらっしゃいます。で、この芸名にも、やはり流行りがあって、昔は「〜子」というのが多かったのが、最近は少ないとか(このへんは普通の名前と同じですね)、ひらがな名前が多い時期や、漢字一文字が多い時期など、ビミョウに「今風」の名前をみなさんつけているようです。イラストのゴールデンコンビは 「麻美れい」と「遥くらら」ですが、このころは
    「平みち」とか 「大浦みずき」、「若葉ひろみ」とひらがな名前が多かったかもしれません。ふむふむ。しかし最近は宝塚の芸名もそれほど目立たないかもしれませんね。新生児の名前に「翼」とか「遥」とか、凝った名前が増えている昨今です。そのうち、目新しさを狙って「太郎」「花子」のゴールデンコンビが生まれるかも。なんかお笑いみたいだが。最後に芸名を強制変更されたという話をひとつ。戦時中、神代錦が当局から改名するよう支持され、嘉美代錦に。「宮」や「ミカド」も全部変更されたそう。戦後はもとの芸名に戻ったそうですが、なんとも憮然とさせられるエピソードです。



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    2004.11.06 Saturday

    <TAKARAZUKA A GO GO !>第四幕・上級者の為のタカラヅカ・マニアックでいこう

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      (故障で休演中の白組トップスター、「白ふくろう」を訪れたのは、かつての目標でありライバルだった、「紫インコ」だった。今は退団し、舞台で活躍する紫は、白ふくろうに懐かしい日々を思い出させる。スターになることなど望むべくもないと思っていたあの頃に、自分を支えていた気持ちは何だったのか?・・・失意の底にあった白ふくろうの心に、明るい希望の光がさした、そのとき。劇団では驚くべき話がもちあがっていた。)


      というような内容は前回もやはり全く書いていません、ってもう飽きた?ですが、今回はじめてこのページをご覧になる方は、どうか第1幕から順を追って読んでください。なぜなら段々このページが趣味に走ってきているからです。いきなりここから読むとヘコむよ。頼むから「初級編」からいこう。ねっ、わかった?じゃ電話切るから。旦那と仲良くね。(みのもんた調で)


      でまあ、四幕目です。前回の予告通り、「クチビルムラサキ」系の、かなりいっちゃってる演目をあつめてしまいましたが、あんまり演目の解説つけてもね〜。なので今回は、イラストと文章にあんまり相関関係なし。細かいことは気にせずに、今日もはりきっていってみよう!


        第2場    衣装で楽しむタカラヅカ


      上級者にもなってくると、ただ舞台をみて楽しむだけではなく、細かなところにも喜びを見出したくなるものです。(前にも書いた、スターの青田買いとかね。)楽しみのひとつに、衣装の豪華さ+独創性があります。宝塚をみたことがない人でも、背中に大きな羽根飾りをしょって、シルクハットをかぶった姿はイメージできるでしょう。ひとつのショーのなかで、着物からフラメンコ衣装、軍服にサンバと、次つぎと衣装が替わっていくのは圧巻のひとことです。そしてアニメやゲームも真っ青の独創的かつ奇抜なデザイン。小林幸子も顔負けの豪華さです。


      しかし、それだけの衣装変わりを何度もやるんですから、着るほうや着せるほうの苦労はなみたいていではない。シャツのボタンなんか止めているヒマはないから、ボタンはボタンホールに縫い付けてあって、実際はマジックテープで着脱していたり、前開きにみえる服も前では開かなくて、後ろにファスナーがあったり、するんだそうな。最近ちまたで売っている編み上げブーツが、実際は脇にファスナーがついてたりしますが、そんなのは宝塚はとっくの昔にやってたわけですね。さすがといえましょう。


      早変わりといえば、日本もののショーで、平安調の「麿」風のマユと、普通の直線マユをショーの途中で変える訳にはいかないということなのか、どうみても「マユを描いたシートをオデコに張りつけている」ような写真があるのだけど、やっぱりそうなんでしょうか。舞台じゃわからないと思うけど、写真になっちゃうと、これはなあ・・・・(^_^;)















      第3場   歌で楽しむ宝塚


      宝塚ファンなら、なにげなく台所に立ちながら「さ〜よ〜なら〜はあ〜夕映えのなかあ〜でえ〜♪」とかつい口ずさんでしまった、とかいうことがあるでしょう(ないか)。なんたって歌劇です。ミュージカルです。歌なくしては宝塚の魅力は語れないのだった(なのにうっかり書かずに今月を終わってしまうところだった。)基本的に歌詞は日本語だし、主題歌は劇中で何度か歌われるし、メロディーラインははっきりサビの部分があるので、わりと覚えやすいです。観劇後に子供がすっかりその気になって、歌いながら階段を降りていたりしますが、子供でなくてもやりたくなるもんね。どうしてもあの曲気に入った!覚えたい!という向きには、ちゃんとサントラCDや「主題歌集」CDが用意されてます(キャトルレーヴ*第二幕参照;へGO!)。さて、せっかく覚えた大好きな歌。台所や風呂場で1人で歌うのもいいですが、それはちと寂しい、という人もいるでしょう。おまかせください。日本の誇る大衆文化、「KARAOKE」は、タカラヅカファンを見捨てたりはいたしません。「孫〇空」の入っているカラオケ屋なら、各組スターの名前を引くと、持ち歌が載っているのです。「孫〇空」でなくても、だいたいのところに「すみれの花さく頃/宝塚歌劇団」なら入ってますな。職場の上司が「銀恋」を強要してきたら、「私これじゃないとダメなんです」といって「夜明けの序曲」でも熱唱してみましょう。次回からきっとお呼びがかからなくなるハズ。これでOLさんも安心ダネ!!宝塚ファン同士でいくならば、是非イントロクイズや公演名あてクイズで盛り上がってください。(某テレビ局の人気番組、「TVチャン〇オン」に、どうして「宝塚マニア決定戦」がないのか、ツネヒゴロ不思議に思ったりしてるんですが・・・どうっすかね?)


      第4場   なりきり宝塚


      究極の楽しみ。それは自分がタカラジェンヌになってしまうことだ!しかしそれは出来ない相談なので、せめて気分でも味わいましょう。宝塚風衣装とメイクで写真をとってくれるスタジオの話はしましたね。どうせなら、そのメイクで街を歩いてみるのはどうかしら!?一昔前なら罵倒されたであろうこの呼びかけも、ガングロ、ヤマンバ、ゴングロのたむろする昨今なら全然オッケー!カツラや付けまつげはもはやマイナーではないのです!・・・だめ?だめかあ残念だな。


      なんだか石でも投げられそうな雰囲気になってきたのでイラストの説明だけしておこう。いっちゃん上、「白ふくろう物語」第3巻より(嘘)。そのつぎ、1987年バウホール公演「蒼いくちづけ」よりヴラド・ツェペシ・ドラキュラ伯爵、そのつぎ、94年「ミリオン・ドリームズ」よりピグマリオンとダークドール、さいごが1984年「紅葉愁情」より菊信と雪丸。なんかいまいち妖しげなページにならなくて不本意だがまあしょうがないな。折角増えてきたアクセス数減らすわけにもいかないしな。


      というわけで、一部にて大好評を博した「今月のお題・TAKARAZUKA A GO GO!!」もめでたく次回最終回!!白ふくろうのスター生命やいかに!?(やばいなんにも考えてねえ)・・・一抹の不安をのこしつつ第5幕に続く。

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      2004.11.05 Friday

      <TAKARAZUKA A GO GO!>第三幕・中級者の為のタカラヅカ・ディープな楽しみ

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        第1場   前回までのあらすじ 


        zukasiro.JPG
        (トップスターとしてのお披露目公演に、なんと持病の腰痛が復活してしまった「白 ふくろう」。気力とドーパミンでなんとかもちこたえつつも、フィナーレの大階段でついに動けなくなってしまう。しかしとっさの機転でその場をしのぎ、舞台はなんとか成功のうちに幕を下ろす。しかし無理をしたために、、翌日からの休演を余儀なくされる。これからというときに・・・・、失意にうちひしがれる白ふくろうに、意外な訪問者が。)

        というような内容は前回もやはり全く書いていませんから焦って「見逃した!」とか思わないように。なんか楽しくなってきちゃったなあ。「とっさの機転」って、何をやったんだ、白ふくろう。えー、それはともかくとして。

        一幕二幕と、初心者講座を一通り終えた皆さんは、もうすでに宝塚の深遠な魅力をそこはかとなく知ってしまったことでしょう。というわけで、今回はいよいよ、演目そのものについて考察してゆきたいと思います。「え〜、タカラヅカの舞台、観た事ないよう」という人も大丈夫!砂糖が入っていないから、ママもこれならオッケーさ!おいしいよ!!(しまったネタが古すぎた。)

        第2場   少女マンガと宝塚roses.JPG
        いきなりなんじゃそりゃ、というタイトルですが、この両者には切っても切れないふかーいつながりがあるのです。「そんな男、少女マンガとタカラヅカにしかいねえよ」という言葉がこの相関関係を端的に表現しているといえましょう。少女マンガ描くところの美しく凛々しい男性を、具現化できるのは宝塚くらいしか考えつきません。あるいは日本人なのに金髪のライバルとか時代劇なのに巻き毛のキャラとか。多分普通に実写化したら絶対ボツにされちゃう設定も、あら不思議タカラヅカならばいとも自然に(・・・・まあ、何を自然というかという問題はこの際さておいて)実現してしまうのです。

        言葉だけでは説得力がないので今回も肩こりをこらえつつ図解で説明いたしましょう。念のためいっときますが、上がマンガで下が実物ですからね。「どっちがマンガ?」とか突っ込んでいじめてはいけません。・・・で、つらつら考えただけでも、宝塚の看板作品には少女マンガ原作のものがあるある。大ブームを巻き起こした「ベルサイユのばら」、同じく池田理代子作「オルフェウスの窓」、原作は外国の小説ですが木原敏江版マンガのほうに、より多く準拠した「アンジェリク」(これは男役を主人公にするという宝塚流儀により、フィリップを中心にすえた「青き薔薇の軍神」として演じられたりもした)、同じく「大江山花伝」、大和和紀作品では「虹のナターシャ(林真理子との共作)」「あさきゆめみし」、エトセトラエトセトラ。やはり歴史大作ものが中心ですが、このビジュアルのそっくり具合、すごいものです。(それにしても今回は、歌劇と漫画の二本立てで描くのが倍つらいわ。しかもどっちも似てな・・・・じゃなくて似せてないんだって、本当だってば!)

        bj.JPGこうなると「んじゃ少年マンガの立場は!!」という突っ込みがきそうです。ふっふっふ、あるんですよ少年マンガも。宝塚ゆかりの「マンガの神様」、手塚治虫の「ブラックジャック」。え?アレが歌劇に!?と思うでしょう。私もそう思います。びっくりしますな。(ちなみにそのときのショーは「火の鳥」だった。ほほう。)どっちかというと「リボンの騎士」のほうが絶対、向きだと思うが。あ、ありゃ少女マンガになるのか。それ以外となると・・・ううむ。宝塚版「星闘士星矢」。宝塚ミュージカルロマン「ONE PEACE」。宝塚歌劇6月公演「GTO」。・・・・むう。少年マンガの実写はジャニーズ事務所にまかせたほうがいいかもしれない。


        第3場   宝塚アジアンテイスト

        wasureji.JPG日本の歌劇団なんだからアジアンテイストであたりまえなんですが、わりと洋もののイメージが強いので、このへんはキッチリさせておかねえと義理がたたねえ(誰のだ)、ということで日本もの、アジアものを集めてみましょう。なんたって宝塚の記念すべき第一回公演は、桃太郎をモチーフにした歌劇「ドンブラコ」なんだからね(こういうことを書くと「またまた〜、白ふくろう作りやがって、もうだまされねえ」なんて言われそうだがこれは事実である)。まず日本ものといえば、あの若衆姿(例の、森蘭丸みたいなカッコのこと)がはずせませんな。時代小説を題材にしたものも結構あるんです。とくに山本周五郎の作品はよく取り上げられます。人情話なんかが芝居にしやすいんでしょう。樋口一葉の「たけくらべ」が演じられたこともあります。新選組なんかもいかにもオッケーって感じです。お、だんだんと前月とのかかわりがみえてきましたね。実は壮大な構想のもと、お題が選ばれているのかもしれませんねえ。さらには源義経は実は生き延びてジンキス・カンになったという例の伝説を芝居にしちゃった壮大なオリジナル作品も!さらにご近所の国へ足をのばせば中国王朝を題材にとった「虞美人草」、戦後の大ヒット作です。「ジャワの踊り子」や「砂漠の黒薔薇」といったターバン系(造語)もこのさいアジア領域にふくめてよいでしょう。要は衣装が美しく、話がドラマチックであれば、なんでもアリということですね。そのうち宇宙人モノでもでてくるだろう、と思ったら、「ミル星人パピーの冒険」なんて冗談としか思えない演目もすでにあるのだった。侮りがたし。

        第4場   各種演劇とタカラヅカ

        さて、オリジナルもの、原作ものといろいろありますが、名作映画や舞台を宝塚流にした演目にもヒット作が多いのでおさえておきましょう。思いつくままあげるなら、ヴィヴィアン・リーが一世を風靡した「風と共に去りぬ」、ブロードウェイ作品「ガイズ・アンド・ドールズ」や「ハウ・トゥ・サクシード」、ウィーンのオペラ「エリザベート」、映画や舞台ではおなじみの「雪之丞変化」、などなど。どんな風に宝塚アレンジされているのか、観比べるのもまた楽しいかもしれません。懐具合にもよりますが・・・くっ。

        というわけでここでは個人的趣味により「エリザベート」から一枚。いや〜、なにがいいってこのクチビルがムラサキなところが。宝塚ではときどき、こういう「てめえら人間じゃねえ!」タイプの主人公がでてきたりして、妖しい魅力を振りまいたりしておりますが、こういうのだけを集めてしまうとかなり偏ったイメージを植え付けてしまうかも。と思ったら是非そういうのがやってみたくなってしまいましたねえ。というわけで、多分次回は「お前クチビルムラサキやで!!」特集にしようとか思うのだった。

        ・・・なかばヤケクソで第四幕に続く。




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        2004.11.04 Thursday

        <TAKARAZUKA A GO GO!>第二幕・初心者のためのタカラヅカ入門・・・妄想編

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          第1場   前回のあらすじ
          (歌が好きということだけで、宝塚音楽学校に入学してしまった「白ふくろう」。予想外の厳しいレッスンやシゴキに耐え、晴れて歌劇団の一員となるも、持ち前のアバウトさで失敗の連続。しかしひょんなことから才能を掘り起こされ、新生「白組」のトップスターへと踊り出る。ところがそのお披露目公演の初日、突如持病の腰痛が。根性で舞台に出る白ふくろう、さてその結果はいかに!!?)
          というような内容は前回全く書いていませんから焦って「見逃した!」とか思わないように。ちょっとやってみたかったんだよ〜ん。それから前回非常に大事なことを書き忘れました!!歌劇団には雪、月、花、星、宙の5組と、他に「専科」というものがあります。うう、歌劇団の至宝、春日野八千代を忘れるとはヤキがまわったぜ。専科とは文字通り、日舞や歌、ダンスなど、芸達者の歌劇団のなかでもさらに一芸に秀でた人たちが集まっていて、各組公演に出演することができます。はじめから専科というのではなくて、各組から集まるみたいなので、まあ会社なら役員会とかOB会とか、・・・それはちがうか。*注:この文章は2000年現在の内容です

          ところであらすじに書いたように、もし貴方が宝塚歌劇団に入団したいと思ったら、まずは「宝塚音楽学校」へ入学しなくてはなりません。ここで予科、本科の厳しい修行をクリアして、はじめてタカラジェンヌとなることができるのです。しかし音楽学校へもそう簡単に入れてはもらえません。なんたって今をときめくタカラヅカ、受験者数は募集枠よりとんでもなく多く、そのための予備校もあるのです。そのへんのことは、各種研究本やタカラヅカをモチーフにしたマンガなどに詳しいので、そちらにゆずりましょう。いや、面倒くさいからじゃないですよ、ほんとに。

          第2場   お約束について



          ・・・そういうわけで劇場に来ているんでした。今日の演目は「タカラヅカ A GO GO!!」でしたね。タイトルの上に”ファンタスティック・レビュー”と書いてあります。ふぁんたすてぃっく・れびゅー。想像がつくようでつかない、かなりビミョウなサブタイトルです。このようにタカラヅカの演目には、「グランド・レビュー」とか「ファンタスティック・ショー」、「ミュージカル・ロマン」などのサブタイトルというかジャンル分けがされていることが多いです。大体、「ミュージカル云々」とついていれば芝居(というか歌劇)、「ショー」「レビュー」とついていればいわゆるショー系の舞台、ということらしいんですが「じゃあショーとレビューの違いはなにか」さらに「スペシャル・レビュー」と「グランド・レビュー」の違いは何か、と突っ込まれるとそのへんは厳密な学問的分類がなされている訳ではないらしい。文法問題の「不規則動詞」だと思って丸暗記するしかありません。試験勉強にはつきものの「例外は丸暗記」、これでのりきりましょう。だってしょうがないじゃん!

          さてそうこういっているうちに舞台が始まっちゃってますね。女声の美しいコーラスがきこえています。何しろ女性だけで男役もこなさなくてはいけないので、相対的に娘役(前回参照。覚えてますね!?)の声はバリバリのソプラノじゃなくちゃならないのです。歌はもちろん、台詞も超ソプラノ。女が女の役をするんだから娘役は自然体でいいんだろうと思ったら大間違いのコンコンチキってもんでさあ。あっ先生また先月の時代劇をひきずってしまいました。月代わりの講師なもんで、いろいろ苦労が多いのよね。あ、コーラスの後にセリ上がってきたのは、トップスターの「シロサン(前回参照。)」!!(しばし拍手で中断)ふう、今みたいに舞台の下からセリが上がってくる、紅白なんかで歌手がよくやるような登場の仕方も多いですね。それにしても皆の着ている衣装、ライトにあたるたびにキラキラキラキラまぶしいでしょう。衣装にはスパンコールやラメがふんだんにつかわれているので、結構重たいらしいし、フィナーレの羽飾りなんかは重いときは20キロくらいになるらしい。シロサンの持病は腰痛だっていうけど、そりゃそうだって感じよね。ところで先生しばらく舞台に集中するから、実施講義はまた後でね。

          第3場   幕間


          ふう、休憩時間になりました。ちょっとその辺で飲み物でも買いましょうか。演目は大体、芝居とショーの二本立てが多いので、その間にはこういう幕間があります。長編の芝居1本のときなんかも、間に休憩が入ります。何か質問があったら今のうちにききましょう。え?ロケットが綺麗だった?ああ、ラインダンスのことですね。あの一列にならんで、皆が一斉におみ足を放り投げる、あれを見ずして宝塚は語れませんね。先生の前にいたオジサンなんか、ずっと眠っていたくせに、ラインダンスがはじまったとたん目覚めてノリノリで手拍子をはじめたのには驚いたわ。わかりやすすぎるって、おっさん(実話)。先生的には、あの古風なタイツの裏側の一本線にグッときちゃうけど、それ以上書くとここがどういうサイトだかわからなくなっちゃうのでこの辺にしておきましょう。

          え?誰が誰だかよくわかんなかった?う〜ん、そりゃまあ、そうかもねえ。先生も、モーニング娘。とか嵐とか、あのへんの顔の違いはまだ認識できないですもんねえ。来月のお題のリクエストにジャニーズが来ちゃったら、先生本気で勉強しないといけません。まあそのうちご贔屓ができると、どんな舞台の片隅にいても「あっ、あそこにいる!」と嗅覚が発達するようになるから、心配することはないでしょう。・・・そろそろ休憩も終わりますね。舞台がはじまると講義どころじゃないので、続きは舞台がハネてから。

          第4場   余韻を楽しむ

          ・・・ざわざわざわ。

          あ〜終わった終わった。なかなか、楽しかったでしょう。あ、この音楽?これは「さよなら皆様」って、舞台が終わると流れる曲です。なんか下校の音楽みたいでしみじみしますね。歌詞の日本語も美しいです。さてせっかくですから、何かお土産でも買って帰りましょうか。宝塚にはオリジナルグッズとかビデオ、ブロマイドなどいろんなものを置いている「キャトルレーヴ」という専門店があるので、ここでいろいろ見ていきましょう。


          相変わらずすごい品揃えです。定番のポスター、ブロマイドはもちろん、主題歌やサントラCD、ビデオ、写真集。あ、それは最近の企画で「トップスター・ブランド」といって、各組のスターが企画したオリジナルグッズです。「シロサン」のテーマモチーフは「ふくろう」か。そのまんまだなあ。テーマカラーは白。これもそのまんまだなあ。でもいいや、なんかこの目つきの悪いふくろうが可愛いからトレーナーとレターセットを買っちゃおう。トレーナー6500円か・・くっ、ちょっと痛いけどシロサンの為だ。あ、それ?それは雪組、轟悠(とどろきゆう*注)さんのグッズでセピア色の地図をモチーフにしたやつね。トップスターブランドは、本人が退団すると販売を終了しちゃうから、気に入ったらあるうちに買わないとね。ちなみにこのへんは2000年5月現在の情報だから注意するように。先生なんだかキャトルレーヴのまわしものみたいになってきたけど、割引なんかしてもらえないわねえ。


          やれやれ、あら随分買いましたね。来月のチラシまでもらって。ふっふっふっ、あなたもついにハマってしまったのね。え?自分もあんな風に衣装を着て、大階段を歌いながら降りてみたい?うーん、でもあなたもう**前でしょう。いまさらタカラヅカっていってもねえ・・・あそうだ、このへんに「タカラヅカ風のメイクと衣装で写真を撮ってくれる」スタジオがあるらしいから寄っていきましょうか。時代村の時代劇扮装みたいね。需要があれば供給あり、まさに資本主義の原則ってことで・・・そんな走って行かなくてもいいってば!!

          ・・・ということで今回もまた、一人のタカラヅカファンを作ってしまった。これにて一件落着!(あ・・・)ではなくて、これより中級編、「タカラヅカのディープな楽しみ」に突入できるかどうかは今後の筆者のガンバリにかかっているのであった。肩こりに悩む先生に励ましのお便りを送ろう!お便りのあて先は⇒週刊少年ジャムプ編集部、採用された方の中から抽選で5名の方に、サポーターつき「強力生ゴム膝ベルト」を。さらに今回はボストンバック5点セットもおつけして、なんとこのお値段でご奉仕!「ええ〜っ、このベルトにサポーターがついて、一万円〜!?これはお徳ですねえ!!」・・・   狂騒のまま第三幕に続く


          2004.11.03 Wednesday

          <TAKARAZUKA A GO GO!>第一幕・初心者のためのタカラヅカ入門・・・独断編

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            *注:このテキストは2000年に書かれたものの再録です。

            第1場   オープニング


            1.JPG(・・・・会場、音楽流れている。音楽止まってアナウンス)「みなさま、本日は白ふくろう舎公演『タカラヅカ ・ A GO GO !!』全5幕へ、ようこそお越し下さいました。”白組”の『白 ふくろう』です。最後まで、ごゆっくりご観劇下さい。」・・・・(オーケストラ入る)♪チャカチャ〜・・・チャカチャララ〜・・・・開幕。
            というわけで、今月のお題もめでたく二代目もとい二題目をむかえることになりました。時代劇でリンク張っていただいた皆さんには思いっきり腰砕けのお題変更ですが、日本物もけっこうある歌劇団なんで勘弁してください。「え〜、タカラヅカあ?みたことねーよ、ンなもん」という方も、今回は初心者モードで懇切丁寧な指導があるので現役合格も夢じゃない。テキストはバインダーでつかいやすいし、って先月をひきずっていてはいかんな。










            第2場   劇場に行く前に

            2.JPGまずはタカラヅカとはなんぞや、という基本の基本からまいりましょう。そもそもタカラヅカ、と略されてしまうと兵庫県の一都市になってしまうので誤解を生じます。正式名称は「宝塚歌劇団」、これです。劇団、歌劇団の類はそれこそ星の数こそあれど、タカラヅカは「女性だけの歌劇団」ということで様々な特殊性をもっております。(ちなみに色がかわっているところは試験にでるので覚えておくように。)
            女性だけの歌劇団ですが、女性ばかりがでてくる芝居をやっているわけではありません。ダレですか「そのほうがイイ」とか言ってるのは。タカラヅカには伝統的な「男役」というものがあり、少女漫画の主人公もかくや、「アン○ェ○ーク」のキャラもかくやという麗しい男性を演じているのです。この男役については、歌舞伎の女形がよく引き合いに出されて比較されたりしているものの、そんなもん比べてどうすんじゃ。それはともかく、この「男役」、「男役10年」という言葉があるくらい、なかなかキビしい修行の上に成り立っている職業なのです。

            さて「男役」がいるなら「女役」もいるだろう、と普通の論理的思考の持ち主なら考えてしまいますが、ここがひっかけ。「ふっふっ、ひっかかると思ったんだやーいやーい」的なテスト問題に躍らされないよう、ここんところキッチリ押さえておきましょう。女の役を演じる人は、「娘役」と呼ばれます。じゃ男役はムスコ役じゃないのか、納得いかねえ、とか言い出されるときりがないんで先生先に進んじゃうよ。

            歌劇団は毎月公演をしています。さらに本拠地宝塚以外に、東京日比谷にも劇場があり、また小劇場公演や海外遠征など、かなり手広く活動しているので、1チームではとてもまわりません。というわけで(かどうかはしらないけど)歌劇団には現在、5つの「組」があります。花組、月組、雪組、雪月花ときてさらに星組、そして一番最近できた宙組。チュウグミなんて読むと発音問題で減点です。ソラグミ、と読みます。そらぐみ。ひらがなで書くと幼稚園みたいだな。それはともかく、この4組がもとい5組が、交互に様々な演目を上演するというわけです。それでは、劇場へいって実施指導と参りましょう。

            第3場   劇場にて


            3.JPG(やってきました宝塚大劇場。女性客が多いです。いやホント女性客が多いです。オジサンちょっと肩身が狭そうです。あっ、その花道みたいのは「銀橋」といいます。銀橋と舞台の間にオーケストラの面々が見えますね。宝塚の売りの一つに、この「生オーケストラの演奏による」ってのがあると思っていましたが、現在東京の仮設劇場では生オケがなくて録音なんですね(注:この文章は2000年当時のものです)。ちょっと金返せって言いたくなりますね。あっ、先生ちょっと理性を失ってしまいました。席につきましょう。ここで開演までの間、プログラムなどめくって今日の芝居のストーリーなどをある程度頭に入れておくといいでしょう。と思ったらこれも最近、プログラムに台本がのらなくなっちゃったんですね。しかも価格は上がってしまって、ええいやる気あんのか、歌劇団。はっ、先生またしても理性を失ってしまいました。そうこうしているうちに開演のアナウンスが。今日の公演は「TAKARAZUKA A GO GO!!」、アナウンスしているのは「白 ふくろう」さんですね。

            4.GIF(ここでアナウンスしているのが、この組の「トップスター」というわけです。そんなスター知らない?そりゃそうだろうね。一応ブロマイドつくってみたから参照するように。で、タカラヅカの特徴のひとつ、「スター・システム」を覚えておきましょう。タカラヅカには厳然たるシステムがあって、各組に「トップスター(男役)」「相手役(娘役)」、その下に「二番手」とその「相手役」、さらに「三番手」と「相手役」・・・がキッチリ決められています。相手役相手役って、つまりそれは「トップ娘役」「二番手娘役」っちゅうことなんだけども、どういうわけか番付で呼ばれるのは男役だけですな。で、組や年によっては2番手が二人になったり、すごいときには「2人トップ」がいたりしますが、このシステムによって脚本まで左右されてしまう。だから二番手や三番手の多い組の演目なんて、登場人物がやたら多いわ、しかもそれぞれにロマンスがあるわで見てるほうもすっかり大混乱しちゃうんだね。ついでながら、まだ無名の新人さんに目をつけて、その人がスターダムにのしあがっていけるかどうか、固唾を飲みつつ見守るというのもタカラヅカならではの醍醐味だね。スターの青田買い、これッスよ。ところで今回の「白ふくろう」さんは愛称「シロサン(まんまや)」と呼ばれていて、先生も昔から応援してるんだけど。そうそう、歌劇団の人たちは必ず「愛称」をつけられていて、ファンならもちろんその愛称で呼ばなくっちゃモグリって感じだね。あっ、いよいよ開演ですね。この続きはまた、次回ってことで



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            • パーソナルコーデのアッコさんが本を出したよ(「いつもの服をそのまま着ているだけなのに なぜだかおしゃれに見える」)
              白ふくろう舎 (05/25)
            • 少女工房?(樋上公美子 高田美苗 二人展) など・・・
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              のぶ (02/11)
            • ただいま戻りましたー。元気です。
              白ふくろう (07/07)
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