2006.08.07 Monday

父と暮らせば

0
    父と暮らせば(オフィシャルサイト)この映画を観たのは昨年ですが、書きそびれていましたので今日のエントリーに。
    井上ひさし原作の舞台劇ということで、登場人物も映像も非常に切り詰められていますが台詞と演技にぐいぐいひきこまれます。(以下微妙ーにネタバレかもしれないので観ようかな、という人はちょっと気をつけてください)

    原爆投下後の広島で、生き残った娘のところに死んだ父がやってきた。その理由は…ということなんですが、「生き残ったものが死者を悼む」という構図をひっくりかえして「死者が生き残ったものを見守り励ます」という設定そのものが、人間の生の尊さみたいなものを十分伝えていて、愛のある話だなあと思います。題材が題材だけに終始重く、暗くなるかと思いきやそこは井上ひさしというのか、あたたかいユーモアにもあふれていて、とても美しい映画です。

    一時期ちょっとヤセすぎて心配だった宮沢りえも、この役柄に合っていて、辛い経験をしてもなおかつ生きる若さというか、しなやかさみたいなものが感じられてよかったなあ。なにしろきれいだし。父親役の原田芳雄との会話が全編のほとんどを占めていますが、その会話が描き出す世界の広さに圧倒されます。

    どうしても戦争、原爆といったものを題材にした映画を観ると、やりきれない気持ちになって厭世的になったりしがちなんですが、この作品は生きる希望とか、つまりは愛とか、そういうものを説教くさくも薄っぺらくもなく観る側に与えてくれると思います。おすすめです。
    2006.07.24 Monday

    パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェストを観たよ

    0
      jack1.jpg

      久々に流行りものの映画を観ました(が、公開早々だしストーリーとかには触れません)。実は「1」をまだ観てなくて(オイ)、楽しめるのかちょっと不安でしたが、やー、そら噂にたがわず面白いね。なにかこう「面白いっていわせてやる!」という執念みたいなものを感じましたよ。やっぱりディズニーって、ベタな設定を何度でも面白くみせる技術にホント長けてるように思う。メジャー路線の代名詞みたいなもんだから当然か。ストーリーもキャラクターも強力。なるほどみんなジョニー・デップにハマる訳だねえ。キーラ・ナイトレイは個人的にちょっとアゴが気になるんですが(笑)、そこが勝気な役によく合ってるし。

      で、ここまで「娯楽」に徹しているので別に文句はでないんだろうけど、いまどきこういうネタ平気なんだ〜、と思うシーンも結構あったなあ。あと、となりのシートは親子連れだったんだけど、小さい子供は大丈夫なのかしら、グロいとことかは。グロいところがあるから面白いんだけどさ。

      というわけで、久々に色までつけてイラスト描いたんですが、ジャック(ラモスじゃないよ)が時々こういう顔とポーズするやん(似てなくても心の眼で見るのよ!)、それがえらいツボでした。ついでにこの目の下のクマみたいの(日焼け止めだったりもするらしいけど)、これもツボ。

      ・・・それにしてもしばらくタコ、とくに刺身は食べたくないなあとか思いましたよ。うええ。
      2006.03.21 Tuesday

      越路吹雪物語@日生劇場

      0
        えー、日生劇場に池畑慎之介主演「越路吹雪物語」を観に行きました。友人が都合でいけなくなったチケットを譲ってもらったわけなんですけどもね、なかなか評判も良いようなので行ってみたかったのです。

        さすがに月曜6:30の部だし、なにしろ内容が内容なので、お客の年齢層はいつになく高め、ご夫婦率も高かったかな。ワタクシの席は中二階の端っこで、非常に舞台にも近くてヨイ席です。日生劇場の客席の作りって好きなんだよね。タカラヅカ大劇場に比べるとトイレがやや少ないのが残念だけど。



        物語は、越路吹雪物語というか岩谷時子物語というか、つまりその二人の友情の物語で、戦後芸能史を観るようでもあり、舞台好きな人には結構たまらんのではないでしょうか。白さんとしては、ヅカも出てくるし、オールディーズのナンバーもチラホラでてくるし、昭和20〜30年代のファッションも見られるし、そして草刈正雄までみられるしで(笑)非常に楽しみの多い舞台でした。

        そして主演の池畑氏が、前評判どおり恐ろしいほどの越路吹雪っぷりでした。いや、私が10歳の時に亡くなった人なので、そんなに強烈に覚えているわけではないのですが、それにしても「そこまで似せんでもいいよ!?」といいたくなる感じでしたよ。特に最後のほうの歌のシーンとか。さすがに歌声そのものまでソックリというわけにはいかないけれども、歌自体はうまいし、別に物まねショーを観る訳ではないしね。しかし越路吹雪のファンと思われる年配のお客さんも、「ソックリ」「見事ねえ」と思わず声をあげていたので、やっぱりかなりのなりきり振りだったんだと思われます。

        演劇については大して詳しくもないのでアレですが、宝塚のスターには往々にしているタイプの(だと思う)、大らかで型破りで、気まぐれで、人好きのする、わがままだけどいやみがなくて憎めない、そういうかわいい女性をうまく演じていたんではないかと思います。あとスタイルがいいので、ゴージャスな衣装が大層映えて素敵でしたことよ。オホホ(←なにか混乱してる)

        そして岩谷時子役の高畑淳子さん、「岩谷時子」という人物を活字と知識でしか知らない私にも、「ああ、いるよなあ、こういう人。きっとこういう人だったんだろうなあ」と思わせてくれる、味のある役作りでした。奔放な大スターと、彼女に一見振り回されながらもしっかりと支えて、ある意味楽しんでいるようなマネージャーとの深い友情は、宝塚の女学生時代にまでさかのぼるわけですが、なんかね、「女のロマン」を感じますよ。出てくる男がみんなかすんでみえるほど(笑。

        まあでもかすんでもなお二枚目な草刈正雄(真木小太郎役)とか、男性陣も皆役柄によくはまっていて、当時を知らない私にもその時代が偲ばれるような感じでした。というか、客席の大半は「その当時」を知っているのか、舞台で「コロッケの唄」をひとふし歌うとお客からなんともいえない抑えた笑い声がきこえてくるあたりが、なんかいいなあと思いました。・・・それを知ってる私もどうかと思いましたが。

        といっても、「古きよき時代を懐かしむ舞台」というわけではなくて、普通に楽しんで、感激できるお芝居だったと思います。役者は全部で20人くらいで、ナレーションも多いし、「越路吹雪物語」というタイトルから想像していたような、レビューみたいな華やかな舞台、というのではなかったのだけど、一人の(というか二人の)女性の人生を、親友ならではの視点から暖かく、でも適度な距離感とユーモアをまじえつつ描いていて、観終わった後はなんともいい感じの余韻が残りました。先に逝った越路吹雪に岩谷時子が語りかけるせりふ、「*******いけないか、」(超ネタバレなので伏字)というのをきいたら思わず目頭が熱くなりましたよ。いやもう、これを女のロマンといわずしてなんといおう。

        ・・・と、ほめちぎっておいて最後にどうしてもいいたかったせりふをばひとつ。

        koshiji2.jpg

        ・・・すいませんホントすいません。

        2005.05.16 Monday

        Shall we Bonn dance?

        0
          役所広司 といえばやっぱり「三匹が斬る」の千石よね、と思っている白さんです。

          さて、観てない映画のことで恐縮なんですが、「ハリウッド版シャルウイダンス」、話題になってますねえ。もとの映画を劇場に観にいった私としては、興味は多少あるものの、どうも「ほいじゃ行ってみようかね」という気になれないんですが。





          いや、面白いと思うの。観たら。で、きっと日本版よりもイイや、とか思っちゃうかもしれないの。でもねえ、あの映画って「そこを楽しむもんか?」って思っちゃうんですよ。あれはストーリーもそうなんだけど、全体的にながれる「日本人なのに社交ダンス・・・トホホ」な感じがいいと思うんだけどなー、どうなんかな。私があの映画で一番覚えているのって、実は役所広司が電車を乗り継ぎ、さらにバスにのり、そこから自転車でウチに帰るみたいな、長距離通勤サラリーマンなところだったりするんですよ。なんかそこでキュンときちゃうんですよ。あれはねー、2時間はかかってるよ。。で、ダンス教室でしょ。駅前の「ダンス教室」の文字、もう全然カッコイイとかじゃなくて、むしろ「何か物悲しい」かったりするアレ。



          で、なにかこう、日本人が社交ダンス、トホホ、それはもう役所広司 みたいにイイ男がやってもトホホ、なのが、だんだんカッコよくみえてきちゃうんだけど、リチャード・ギアじゃなあ。どんなに「冴えない」だの「中年」だのいったって、少なくとも私からみたら、「リチャード・ギアがダンス=はじめっからそれなりにカッコイイ」にしかみえんよ。



          そんな話を仲良し同業者と電話で話しているうちに、「じゃあどうすれば原作のあのトホホな感じを生かした、観たい設定になるか」ということになりまして。



          そこで「Shall we BONN dance?」ですよ。



          ええ、リチャード・ギアに炭坑節踊らせますよ。もうね、浴衣の着方からこだわって「慣れない観光外人」みたいにしちゃいますよ。トホホ。とりあえず営業マンのギアがどこぞのリトル・トーキョーかなんかで、粋な姐さんにひとめぼれとかからはじめますかね。姐さんには、天海祐希とかどうだろう。盆踊りの太鼓をやぐらの上で叩く役、キリリとサラシに足袋はだし。きっと似合いますぜ。ギアもめろめろ。で、周囲のとめるのもきかず「BONN DANCE」を習う!と言い出すわけですよ。きっとアメリカにも「ボンダンスクラブ」とかあるので(あるのか?)、そこに入ると、なんとあの姐さんがいるじゃありませんか。



          うーん、リチャード・ギアが「掘って〜掘って〜また掘って〜」とかやって、「デキナーイ!」とか悩んでくれたら、あたしゃ観にいくんだけどなあ。ダメかなあ。「腰が入ってない!」とかいわれちゃって。なにしろアメリカ人に「腰をおとす」とか教えるのは日本人が姿勢を矯正するのに似た苦労がありますぜ旦那。足袋や草履もつらいだろうしなあ。クライマックスの祭りでは花火やらドンドコ打ち上げて、見栄えも悪くないねえ。テーマ曲も「シャル〜、ウィ〜、ダンス、ドドンガドン♪」ってこれじゃ盆踊り踊れないな。

          まあともかく、この設定だとアメリカ人は観にいかないかもしれないけどねえ。ってそれじゃだめじゃんねえ。





           
          Calendar
          1234567
          891011121314
          15161718192021
          22232425262728
          293031    
          << December 2019 >>
          46296 on twitter
          しろぐるめ
          facebookpage
          Selected Entries
          Categories
          Archives
          Recent Comment
          • OTONA SALONE でアラフォー婚活のマンガ連載がはじまりました
            40 (11/18)
          • 新北海道みやげ?道南食品のキャラメル10種、とyukkyさんのこと。
            yukky (03/02)
          • パーソナルコーデのアッコさんが本を出したよ(「いつもの服をそのまま着ているだけなのに なぜだかおしゃれに見える」)
            白ふくろう舎 (05/25)
          • 少女工房?(樋上公美子 高田美苗 二人展) など・・・
            白ふくろう舎 (05/25)
          • 少女工房?(樋上公美子 高田美苗 二人展) など・・・
            丸大豆 (05/21)
          • パーソナルコーデのアッコさんが本を出したよ(「いつもの服をそのまま着ているだけなのに なぜだかおしゃれに見える」)
            ぴーこ (04/18)
          • Rocco style. 山本あきこさんのパーソナルスタイリングお願いしました記(2)
            白ふくろう舎 (10/19)
          • Rocco style. 山本あきこさんのパーソナルスタイリングお願いしました記(2)
            ヨーコ (10/16)
          • 小林伸幸 写真展 『 Nature Feel 』 ギャラリーキッチン に行ってきました
            のぶ (02/11)
          • ただいま戻りましたー。元気です。
            白ふくろう (07/07)
          Recent Trackback
          Recommend
          Links
          Profile
          Search this site.
          Others
          Mobile
          qrcode
          Powered by
          30days Album
          無料ブログ作成サービス JUGEM